社会 第7章
資料・統計・史料読解
要点編
表・グラフ・年表・史料
まず①の図で構造を掴み、つづく②の要点本文で意味・手順・注意を読む。 ⑤の例題は、②で説明した内容だけを確認するためのものです。説明していない解法は出しません。
この章でできるようになること
- 資料の条件を確認できる
- 棒・折れ線・円・帯グラフを読める
- 割合と実数を区別できる
- 構成比と増減率を計算できる
- 相関と因果を区別できる
- 根拠付きで記述できる
小学校の橋渡し(必要なら開く)
- 表は一番上の行と一番左の列から読む。
- 円グラフの全体は100%である。
① 図で構造を掴む
図の日本語ラベルで全体の関係を先に見てください。細部の意味・使い方は②の本文で説明します。
題名・年・地域・単位・凡例をそろえ、数値の事実を読んでから、根拠のある範囲で理由を考える。
円・帯グラフは構成比を示す。割合が増えても実数が増えたとは限らないため、全体の値も確認する。
増減や転換点を読み、二つの線が同じ動きでも、それだけで原因と結果を断定しない。
地図資料では実際の距離=地図上の距離×縮尺の分母。計算後に求める単位へ直す。
② 要点(本文)
この章の学習内容はここが本体です。例題・問題編は、ここで読んだ内容を使う練習です。
1.読む前の確認
資料を読む前に題名・年・地域・単位・出典・凡例を先に見る。条件が違う資料は、そのまま数値を比べない。比較するときは年・地域・単位がそろっているかを最初に確認する。題名だけ読んで中身を推測しない。条件確認が資料読解の第一歩である。出典や調査年が異なる資料は、条件がそろうまで比較しない。単位が「人」「%」「円」など異なる資料は、そのまま大小比較しない。
2.グラフの役割
棒グラフは量の比較、折れ線グラフは時間変化、円・帯グラフは全体に占める割合を読む。軸が0から始まるかも確かめる。グラフの種類と問われている内容が一致しているかを見る。折れ線で量の大小だけを比べない。凡例と軸ラベルを必ず確認する。円グラフでは各部分の割合の合計が100%になることを確認する。帯グラフは構成比の変化を、折れ線グラフは時系列の変化を読む。
3.割合と実数
割合が40%から50%に上がっても、全体が小さくなれば実数は減ることがある。つまり割合が上がれば実数も必ず増えるわけではなく、必ずしも増えない。割合と全体の値を組み合わせる。構成比を求めるとき分母は全体、増減率の分母は古い値である。実数=全体×割合で確認する。構成比25%でも全体が200人なら50人、400人なら100人と実数は変わる。人口密度は人口÷面積で求め、例えば人口180万・面積6000km²のP県は300人/km²、人口90万・面積9000km²のQ県は100人/km²となり、P県の方が高い。
4.相関と因果
二つの値が同時に増えても、一方が原因といえるわけではなく、それだけではいえない。別の要因や追加資料を確かめる。記述では「資料から言えること」と「推測」を分け、資料にない因果を断定しない。相関を見つけただけでは原因とは言えない。因果を書くには根拠の強い資料が必要である。人口増加とゴミ増加は相関があっても、一方が他方の唯一の原因とは限らない。
③ 公式・用語
| 名称 | 内容 | メモ |
|---|---|---|
| 構成比 | 部分 ÷ 全体 × 100 | % |
| 増減率 | (新しい値 − 古い値) ÷ 古い値 × 100 | % |
| 実数 | 全体 × 割合 | — |
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 構成比 | 全体に占める部分の割合。 |
| 実数 | 人数や金額など実際の量。 |
| 増減率 | 古い値を基準にした変化の割合。 |
| 相関 | 二つの値が関連して変化する関係。 |
| 因果関係 | 一方が原因となり他方が結果となる関係。 |
④ 解く手順
資料読解の手順
- 題名・年・地域・単位・凡例を確認する。
- 最大・最小・増減を数値で読む。
- 事実と推測を分けて書く。
複数資料の手順
- 年・地域・単位がそろうか確かめる。
- 共通点と相違点を数値で示す。
- 原因は追加資料で確かめる。
定期・実力テストで点にする手順
- 学校ワークを1周し、わからない問に×、あやしい問に△の印をつける
- 印の問題だけを答えを見ずに2周目する(ここが得点に直結する)
- 本アプリの⑦で条件整理・記述・複合を練習する
- ミスを知識不足/読み違い/ケアレス/時間不足に分け、対策を変える
⑤ 例題(②の確認)
各例題は②で説明したルール・手順だけを使います。解けないときは答えを見る前に、②の該当項目へ戻ってください。
全体200人のうち50人の構成比を求めなさい。
考え方・答えを見る
まず全体200を分母にする。次に50÷200×100。だから25%。
答え:25%
割合が40%から50%に上がれば実数も必ず増えるか。
考え方・答えを見る
まず全体の数を確認する。次に全体×割合で実数を比べる。だから割合だけでは断定できない。
答え:必ずしも増えない
二つの値が同時に増えたら、一方が原因といえるか。
考え方・答えを見る
まず同じ動きは相関と読む。次に別の要因を調べる。だから因果は追加資料なしに断定しない。
答え:それだけではいえない
P県(人口180万・面積6000km²)とQ県(人口90万・面積9000km²)で人口密度が高いのはどちらか。
考え方・答えを見る
まず1800000÷6000=300、900000÷9000=100。次に300>100。だからP県。
答え:P県(300人/km²)
⑥ 模試・定期テストでの使い方
この単元で点を取るための使い方です。計画の全体像は得点アップの技術も併せて確認してください。
学力向上テクニック(社会)
- 用語は丸暗記で終わらせず、「なぜそうなるか」「何の結果か」の因果でつなぐ。
- 地図・統計は見出し→単位→比較対象の順。数値の大小だけで断定しない。
- 歴史は出来事の前後関係を年表で押さえ、政治・文化・対外関係を分けて整理する。
- 資料横断は「何の資料か」を先に宣言してから比較。
- 断定しすぎず、資料が示す範囲で書く。
全体の計画の立て方は得点アップの技術を見てから、この章の問題編へ進みましょう。
- 資料横断は「何の資料か」を先に宣言してから比較。
- 断定しすぎず、資料が示す範囲で書く。
- 記述には資料中の数値を一つ入れる。
- 比較する年・地域・単位をそろえる。
- 理由は資料から言える強さで書く。
- 増減率は古い値を分母にし、新しい値を分母にしない。
- 用語は丸暗記で終わらせず、「なぜそうなるか」「何の結果か」の因果でつなぐ。
- 地図・統計は見出し→単位→比較対象の順。数値の大小だけで断定しない。
⑦ よくあるミス
- 割合と実数を同じと考える。
- 増減率の分母を新しい値にする。
- 軸や凡例を見落とす。
- 相関を因果と断定する。
⑧ 理解チェック
- 資料の条件を確認できる
- グラフを使い分けられる
- 構成比を計算できる
- 実数を確かめられる
- 相関と因果を区別できる
- 根拠付きで書ける
⑨ 問題編へ
「資料・統計・史料読解」の②の要点が頭に入ったら、問題編で手を動かしましょう。
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