理科 第9章
音
要点編
伝わり方・振幅・振動数・速さ
まず①の図で構造を掴み、つづく②の要点本文で意味・手順・注意を読む。 ⑤の例題は、②で説明した内容だけを確認するためのものです。説明していない解法は出しません。
この章でできるようになること
- 音の伝わり方を説明できる
- 振幅・振動数の意味を言える
- 音の速さから距離を計算できる
- 大きさと高さを区別できる
小学校の橋渡し(必要なら開く)
- 音は物体が振動してできる、という小学校の感覚を確認する。
- 秒の単位と表の読み方を確認する。
① 図で構造を掴む
図の日本語ラベルで全体の関係を先に見てください。細部の意味・使い方は②の本文で説明します。

振幅が大きいほど大きい音、振動数が多いほど高い音。
② 要点(本文)
この章の学習内容はここが本体です。例題・問題編は、ここで読んだ内容を使う練習です。
1.音の伝わり方
音は物体の振動が周囲の空気を振動させ、それが伝わって耳に届く。固体・液体・気体を通るが、真空中には媒質(振動を伝える物質)がないため音は伝わらない。宇宙空間で爆発しても音は聞こえない。音の速さは媒質によって異なり、一般に固体>液体>気体の順に速い。音を止めるには、振動源を止めるか、媒質をなくす必要がある。
2.大きさと高さ
音の大きさは振幅(振れ幅)に対応し、振幅が大きいほど大きい音になる。音の高さは振動数(1秒間の振動回数、Hz)に対応し、振動数が多いほど高い音になる。振動数が2倍になると高さは2倍(高い音になる)。大きさと高さは独立して変えられ、振動数を2倍にしても大きさは変わらない。両者を取り違えると選択問題で減点される。
3.音の速さ
空気中では音の速さはおよそ340 m/sである。温度が高いほどやや速くなる。雷と光の時間差から距離を求める問題では、光はほぼ瞬時に届くので無視し、音の速さ×時間差で距離を計算する。距離=340×秒数(m)の型を覚える。単位はm/sと秒をそろえ、答えはmと書く。雷の距離問題では、光の到着時間はほぼ0秒として扱ってよい。
4.音の性質のまとめ
音には大きさ(振幅)、高さ(振動数)、音色(波形のちがい)の3つの性質がある。同じ高さでも楽器が違えば音色が異なる。中1では大きさと高さの区別が最も重要である。音色は波形の違いによるが、中1では大きさ・高さ・媒質の3点を確実に説明できることが到達目標である。振幅を大きくすると大きい音、振動数を増やすと高い音になる。
③ 公式・用語
| 名称 | 内容 | メモ |
|---|---|---|
| 音の伝わる距離 | 距離 = 音の速さ × 時間 | — |
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 振幅 | 振れ幅。音の大きさに対応。 |
| 振動数 | 1秒間の振動回数(Hz)。音の高さに対応。 |
| 媒質 | 振動を伝える物質(空気・水など)。 |
| Hz | 振動数の単位。1秒間に1回振動で1Hz。 |
| 音速 | 音が伝わる速さ。空気中約340m/s。 |
④ 解く手順
距離の計算
- 音の速さ(340m/s)を確認する
- 光と音の時間差を読む
- 距離=速さ×時間を計算する
大きさと高さの区別
- 振幅を確認する→大きさ
- 振動数を確認する→高さ
- 両者を混同しない
定期・実力テストで点にする手順
- 学校ワークを1周し、わからない問に×、あやしい問に△の印をつける
- 印の問題だけを答えを見ずに2周目する(ここが得点に直結する)
- 本アプリの⑦で条件整理・記述・複合を練習する
- ミスを知識不足/読み違い/ケアレス/時間不足に分け、対策を変える
⑤ 例題(②の確認)
各例題は②で説明したルール・手順だけを使います。解けないときは答えを見る前に、②の該当項目へ戻ってください。
3.0秒後に音が聞こえた距離(340 m/s)は?
考え方・答えを見る
まず距離=速さ×時間。次に340×3.0を計算する。だから1020m。
答え:1020 m
振動数が2倍になると音はどう変わる?
考え方・答えを見る
まず振動数は高さに対応する。次に2倍なら高さも2倍。だから高い音になる。
答え:高さが2倍(高い音になる)
真空中で音が伝わらない理由は?
考え方・答えを見る
まず音は媒質の振動で伝わる。次に真空中に媒質がない。だから伝わらない。
答え:振動を伝える媒質がないから
光を見てから2.5秒後に雷の音。距離は?(340m/s)
考え方・答えを見る
まず光はほぼ瞬時なので音の時間差2.5秒を使う。次に340×2.5=850。だから850m。
答え:850 m
⑥ 模試・定期テストでの使い方
この単元で点を取るための使い方です。計画の全体像は得点アップの技術も併せて確認してください。
学力向上テクニック(理科)
- 用語は「名前」だけでなく、実験・観察の手順と結果の理由とセットで覚える。
- 実験問題は「変えた条件」「そろえた条件」「結果」を分けて書く。
- 計算は単位をそろえてから式を立て、答えに単位をつける。
- 音は振動・空気の疎密。高さは振動数、大きさは振幅。
- 実験条件(弦の長さなど)と結果を結ぶ。
全体の計画の立て方は得点アップの技術を見てから、この章の問題編へ進みましょう。
- 音は振動・空気の疎密。高さは振動数、大きさは振幅。
- 実験条件(弦の長さなど)と結果を結ぶ。
- 雷の距離は音の速さ×時間差で求める
- 振幅と振動数は別の性質として覚える
- 真空では音が伝わらない理由を媒質で説明する
- 単位(m/s、秒、m)をそろえる
- 用語は「名前」だけでなく、実験・観察の手順と結果の理由とセットで覚える。
- 実験問題は「変えた条件」「そろえた条件」「結果」を分けて書く。
⑦ よくあるミス
- 振幅と振動数を取り違える
- 真空中でも伝わるとする
- 距離計算で光の時間も足す
- 振動数が大きい=大きい音とする
⑧ 理解チェック
- 音の伝わり方を説明できる
- 振幅・振動数の意味を言える
- 距離を計算できる
- 大きさと高さを区別できる
⑨ 問題編へ
「音」の②の要点が頭に入ったら、問題編で手を動かしましょう。
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