理科 第4章
物質の区別・密度・性質
要点編
有機・無機、金属、密度、ろ過
まず①の図で構造を掴み、つづく②の要点本文で意味・手順・注意を読む。 ⑤の例題は、②で説明した内容だけを確認するためのものです。説明していない解法は出しません。
この章でできるようになること
- 有機物と無機物を区別できる
- 金属の共通性質を説明できる
- 密度を計算し物質を推定できる
- ろ過の注意点を言える
小学校の橋渡し(必要なら開く)
- g・cm³の意味を確認する。
- 物質は固体・液体・気体の3態がある、という小学校の基本を思い出す。
① 図で構造を掴む
図の日本語ラベルで全体の関係を先に見てください。細部の意味・使い方は②の本文で説明します。

ろうと・ろ紙で固体と液体を分ける。下に集まるのがろ液。
② 要点(本文)
この章の学習内容はここが本体です。例題・問題編は、ここで読んだ内容を使う練習です。
1.有機物と無機物
有機物は炭素を主な元素として含む物質で、燃やすと二酸化炭素と水ができる。代表例は砂糖・アルコール・プラスチック・タンパク質などである。無機物は有機物以外の物質で、水・食塩・石灰石・酸化鉄などが代表例である。燃焼の生成物で区別する問題では「燃やすとCO₂とH₂Oができる→有機物」と判断する。見た目や液体か固体かでは区別できない。
2.金属の共通性質
金属は金属光沢があり、電気と熱を通しやすい。展性(たたくと薄く広がる)と延性(引っ張ると細く伸びる)をもつ。磁石につくことは金属の必須条件ではなく、鉄やニッケルなど一部だけが強くつく。銅やアルミニウムは金属だが磁石につきにくい。金属光沢・電気を通す・たたいて広がる、の3点をセットで覚える。定期テストでは磁石につくかどうかだけで金属か非金属かを決めない。
3.密度
密度(g/cm³)=質量(g)÷体積(cm³)で求める。物質ごとに密度の値はほぼ決まっており、同じ体積でも質量が大きい物質ほど密度が大きい。計算では質量と体積の単位をそろえ、答えにもg/cm³をつける。密度2.7g/cm³前後ならアルミニウム、19.3g/cm³前後なら金と推定できる。質量÷体積と体積÷質量を取り違えない。
4.ろ過
ろ過は液体と固体を分ける操作である。混合物をろ紙の上に注ぐと、固体の粒はろ紙に残り、液体は漏斗の下に集まる。ろ紙は漏斗の中で折り曲げて隙間をなくし、液体がろ紙の外側から漏れないようにする。一度に大量を注ぐと液体が溢れるので、少量ずつ注ぐ。ろ紙に残った固体と通過した液体を取り違えない。固体がろ紙、液体が下、と行き先を取り違えない。
③ 公式・用語
| 名称 | 内容 | メモ |
|---|---|---|
| 密度 | 密度(g/cm³) = 質量(g) ÷ 体積(cm³) | — |
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 展性 | たたくと広がる性質。 |
| 延性 | 引っ張ると伸びる性質。 |
| 有機物 | 炭素を主な元素として含む物質。 |
| 無機物 | 有機物以外の物質。 |
| ろ過 | 液体と固体を分ける操作。 |
④ 解く手順
密度の手順
- 質量と体積の単位を確認する
- 密度=質量÷体積を計算する
- 参考値と比較して物質を推定する
ろ過の手順
- ろ紙を漏斗にセットする
- 混合物を少量ずつ注ぐ
- ろ紙に残った固体と通過した液体を分ける
定期・実力テストで点にする手順
- 学校ワークを1周し、わからない問に×、あやしい問に△の印をつける
- 印の問題だけを答えを見ずに2周目する(ここが得点に直結する)
- 本アプリの⑦で条件整理・記述・複合を練習する
- ミスを知識不足/読み違い/ケアレス/時間不足に分け、対策を変える
⑤ 例題(②の確認)
各例題は②で説明したルール・手順だけを使います。解けないときは答えを見る前に、②の該当項目へ戻ってください。
質量54g・体積20cm³の密度は?
考え方・答えを見る
まず密度=質量÷体積。次に54÷20を計算する。だから2.7g/cm³。
答え:2.7 g/cm³
密度2.7g/cm³・体積10cm³の質量は?
考え方・答えを見る
まず密度=質量÷体積より質量=密度×体積。次に2.7×10を計算する。だから27g。
答え:27 g
燃やすと二酸化炭素と水ができる物質は?
考え方・答えを見る
まず燃焼の生成物を確認する。次にCO₂とH₂Oができるのは有機物の特徴だと判断する。だから有機物。
答え:有機物
質量19.3g・体積1cm³の物質は何か?
考え方・答えを見る
まず密度=19.3÷1=19.3g/cm³。次に参考値と比較する。だから金。
答え:金
⑥ 模試・定期テストでの使い方
この単元で点を取るための使い方です。計画の全体像は得点アップの技術も併せて確認してください。
学力向上テクニック(理科)
- 用語は「名前」だけでなく、実験・観察の手順と結果の理由とセットで覚える。
- 実験問題は「変えた条件」「そろえた条件」「結果」を分けて書く。
- 計算は単位をそろえてから式を立て、答えに単位をつける。
- 密度は質量÷体積。単位をそろえてから計算。
- 金属=必ず磁石、と決めつけない。
全体の計画の立て方は得点アップの技術を見てから、この章の問題編へ進みましょう。
- 密度は質量÷体積。単位をそろえてから計算。
- 金属=必ず磁石、と決めつけない。
- 密度計算は単位(g、cm³)をそろえてから行う
- 有機物は燃焼生成物(CO₂・H₂O)で判定する
- 金属は磁石につくことを必須条件にしない
- ろ過は固体と液体のどちらがどちらに残るかを確認する
- 用語は「名前」だけでなく、実験・観察の手順と結果の理由とセットで覚える。
- 実験問題は「変えた条件」「そろえた条件」「結果」を分けて書く。
⑦ よくあるミス
- 質量と体積を取り違える
- 金属=必ず磁石につくとする
- 密度の単位をつけ忘れる
- ろ過で液体と固体の行き先を逆にする
⑧ 理解チェック
- 有機・無機を区別できる
- 金属の共通性質を言える
- 密度を計算できる
- ろ過の注意点を説明できる
⑨ 問題編へ
「物質の区別・密度・性質」の②の要点が頭に入ったら、問題編で手を動かしましょう。
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