理科 第1章
生物の観察・顕微鏡・分類の入口
問題編
観察・顕微鏡・花のつくり(分類の入口)
学力向上テクニック — 問題の使い方
- わからない問題には ×、あやしい問題には △ の印をつけ、あとで答えを見ずに解き直す。
- ⑤:用語・基本操作
- ⑥:実験結果の読み取り1〜2段
- ⑦:データ+考察記述・複合
- ⑦は定期テスト後半〜実力テスト形式。途中の考え方も答案に残す。
- 倍率=接眼×対物。上げると視野はせまく暗くなる。
- 観察記述は事実と推定を分ける。
① 導入
この章では、花のつくりの観察、顕微鏡・双眼実体顕微鏡の使い方、受粉から種子までの流れなど、生物分野の観察と分類の入口を学びます。
1回の演習で全部できるようになる必要はありません。わからないところは繰り返しましょう。 観察は「見た事実」と「そこから言えること」を分けて書く習慣をつけます。
小学校の理科では、植物には根・茎・葉があり、種子から芽が出て育つことを習いました。観察するときは「何を見るか」を分けて記録する基本を思い出してから読み進めましょう。
② 基本概念
花のつくり
花は外側から、がく→花弁→おしべ→めしべの順に並ぶ。 おしべのやくには花粉があり、めしべは柱頭・花柱・子房からなる。子房の中にあるのが胚珠である。
- 花粉が柱頭につくことを受粉という。
- 受粉のあと、子房は果実に、胚珠は種子になる。
顕微鏡・双眼実体顕微鏡の使い方
光学顕微鏡の倍率=接眼レンズの倍率×対物レンズの倍率。 倍率を上げると視野はせまく・暗くなる。倍率×視野の直径は一定(反比例)。
- 観察は低倍率から始める。プレパラートと対物レンズを近づけすぎない。
- 双眼実体顕微鏡はプレパラートを作らず、そのまま立体的に観察できる。
③ 図解

めしべは柱頭・花柱・子房。子房の中に胚珠がある。

低倍率は広く多くの細胞、高倍率は拡大して細部が見える。
④ 例題
接眼レンズが10倍、対物レンズが40倍のとき、顕微鏡の倍率は何倍か。
花のつくりのうち、花粉をつくる部分の名前を答えなさい。
花粉が柱頭につくことを何というか。
⑤ 基本問題
まず小学校の復習を4問。植物の体の基本と観察の入口です。
【小学校の復習】植物の体は、根・茎・葉に分けられる。このうち、水を土から吸い上げるのはどこか。
【小学校の復習】次のうち、植物の体の部分ではないものを選びなさい。
【小学校の復習】種子をまいて芽が出て育つことを、何というか。
【小学校の復習】観察記録で、見たことと自分の考えを混ぜない方がよい理由として最も適当なものを選びなさい。
下の図を参考に、花の各部分を、外側から並んでいる順に選びなさい。

顕微鏡でプレパラートを観察するとき、最初に対物レンズをどうしておくべきか。
接眼レンズ15倍、対物レンズ10倍のときの顕微鏡の倍率は何倍か。
めしべの先端の部分で、花粉がつく場所を何というか。
子房の中にあり、成長して種子になるつくりを何というか。
双眼実体顕微鏡の特徴として正しいものを選びなさい。
倍率を上げたとき、視野はどう変わるか。
⑥ 標準問題
双眼実体顕微鏡と、ふつうの顕微鏡(一般の光学顕微鏡)の違いを、「プレパラート」「立体」の2語を用いて説明しなさい。
下の図を参考に、対物レンズを40倍にしたときの視野の直径は0.25 mmであった。同じ顕微鏡で対物レンズを10倍に変えたときの視野の直径は何mmか。 「倍率 × 視野の直径 は一定である」という関係を使って求めなさい。

答え(mm):
受粉から種子ができるまでの流れを、「花粉」「柱頭」「子房」「胚珠」「種子」の語をすべて用いて説明しなさい。
接眼10倍・対物4倍で観察していたプレパラートを、対物40倍に切り替えた。倍率は何倍になったか。また視野の直径はもとの何分の1になるか。
倍率(倍):
視野の直径はもとの何分の1か(数字のみ):
おしべのやくと、めしべの柱頭の役割のちがいを、それぞれ15字程度で述べなさい。
プレパラートを観察するとき、対物レンズを標本に近づけすぎてはいけない理由を選びなさい。
対物レンズが10倍のとき視野の直径が1.0 mmであった。対物を40倍にしたときの視野の直径(mm)を求めなさい。
答え(mm):
花を外側から観察したとき、いちばん外側にあるつくりの名前を答えなさい。
⑦ 応用・実力テスト形式
【観察ノート】ある班がアブラナの花を解剖して記録した
- 外側から内側へ:がく・花弁・おしべ・めしべ
- おしべのやくに黄色い粉があった
- めしべの先端に粉がついていた
上の観察記録について、(1)〜(3)に答えなさい。
(1) 黄色い粉の正体として最も適当なものを選びなさい。
(2) めしべの先端に粉がついていたことは、何という現象が起きたことを示しているか。
(3) このあと子房と胚珠はどうなるか。40字程度で説明しなさい。
接眼10倍・対物40倍で視野の直径が0.4 mmの細胞がちょうど5個並んで見えた。 同じ顕微鏡で対物を10倍にしたとき、視野に並んで見える同種の細胞はおよそ何個か。計算の根拠も示しなさい。
個数:
ある生徒は「倍率を上げると見える範囲が広くなるから、最初から高倍率で探す」と述べた。 この考えの誤りを、「視野」の語を用いて40字程度で指摘しなさい。
⑦は定期テスト後半相当(複合・記述)。外部は物差しのみ。作問定規:理科の学習005net(基本・標準)→本アプリ⑦(データ+記述)。
下の図の花の断面を使い、がく・花弁・おしべ・めしべのうち、種子のもとになる胚珠を含むつくりはどれか。またその理由を述べなさい。

つくりの名前:
双眼実体顕微鏡で昆虫の頭部を観察し、光学顕微鏡で同じ標本の切片プレパラートを観察した。 それぞれの観察で得られる情報のちがいを、「立体」「内部の細かい構造」の語を用いて説明しなさい。
接眼15倍・対物40倍で観察したところ、視野の直径は0.3 mmであった。 対物を10倍に変えたときの倍率と視野の直径を求めなさい。途中の計算も書きなさい。
倍率(倍):
視野の直径(mm):
⑧ 確認テスト
制限時間:20分 / 満点:100点(各20点×5問)
接眼レンズ15倍、対物レンズ10倍のときの顕微鏡の倍率は何倍か。
花のつくりを外側から内側へ並べたとき、2番目に来るのはどれか。
受粉とは何か。10字以内で答えなさい。
対物40倍で視野直径0.2 mmのとき、対物10倍の視野直径は何mmか。
双眼実体顕微鏡について正しいものを選びなさい。
⑨ 完全解説
問題編の解答・解説は解説編を参照してください。
観察問題は「見た事実」と「そこから言えること」を分けて書く。顕微鏡は低倍率から始める。