理科 第1章
生物の観察・顕微鏡・分類の入口
解説編
観察・顕微鏡・花のつくり(分類の入口)
図で復習する(本体)
解説を読む前に、図の日本語ラベルでもう一度構造を確認してください。文章は図で足りないところだけ補います。

めしべは柱頭・花柱・子房。子房の中に胚珠がある。

低倍率は広く多くの細胞、高倍率は拡大して細部が見える。
① 導入
この解説編では、問題編の各問について根拠と誤答のポイントを省略せず解説します。 観察は事実と推定を分け、顕微鏡は倍率と視野の関係を式で扱います。
② 基本概念
問題編の基本概念(花のつくり・顕微鏡)を参照してください。要点は「外側からがく→花弁→おしべ→めしべ」「倍率=接眼×対物」「倍率×視野=一定」です。
④ 例題 解説
例1 接眼10倍×対物40倍
顕微鏡の倍率=接眼レンズの倍率×対物レンズの倍率。10×40=400。
答え:400倍
誤答例:足し算して50倍にする。乗算であることを確認する。
つまずき:「400倍 誤答例:足し算して50倍にする」と近い別語・別手順と取り違える。
例2 花粉をつくる部分
おしべの先端のやくが花粉をつくる。
答え:やく
つまずき:「やく」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。
例3 花粉が柱頭につくこと
答え:受粉。受精(精細胞と卵細胞の合体)とは別語なので注意。
つまずき:「受粉」と近い別語・別手順と取り違える。
⑤ 基本問題 解説
復習1 水を吸い上げる部分
答え:根。根が土から水を吸い上げ、茎を通って葉へ運ばれる。
つまずき:「根」と近い別語・別手順と取り違える。
復習2 植物の体の部分ではないもの
答え:心臓(c)。植物の体は根・茎・葉からできている。
つまずき:「心臓(c)」と近い別語・別手順と取り違える。
復習3 種子から芽が出て育つこと
種子から芽や根が出始める変化を発芽という。答え:発芽
つまずき:「発芽」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。
復習4 事実と推定を分ける理由
答え:b。後から根拠を確かめやすくするため。
つまずき:選択肢の雰囲気で選び、本文の根拠一文を示さない。
1 花のつくりの順番
外側から、がく→花弁→おしべ→めしべの順。答え:b
誤答:内側から並べてしまう。図の外側を先に見る。
つまずき:「b 誤答:内側から並べてしまう」と近い別語・別手順と取り違える。
2 顕微鏡の最初の設定
低倍率から始めると視野が広く、観察物を探しやすい。答え:a
つまずき:「a」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。
3 接眼15倍×対物10倍
顕微鏡の倍率は接眼倍率×対物倍率なので、15×10=150倍。
つまずき:接眼・対物・顕微鏡の取り違え。
4 花粉がつく場所
答え:柱頭。めしべの先端。
つまずき:「柱頭」と近い別語・別手順と取り違える。
5 種子になるつくり
答え:胚珠。子房の中にある。
つまずき:「胚珠」と近い別語・別手順と取り違える。
6 双眼実体顕微鏡の特徴
答え:c。プレパラートなしで立体観察できる。
つまずき:「c」と近い別語・別手順と取り違える。
7 倍率と視野
倍率を上げると視野はせまく暗くなる。答え:b
つまずき:「b」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。
⑥ 標準問題 解説
8 双眼実体顕微鏡とふつうの顕微鏡の違い
(例)双眼実体顕微鏡はプレパラートを作らずに観察物をそのまま立体的に観察できる。 ふつうの顕微鏡はプレパラートを作り、光を通して拡大するので立体感はない。
つまずき:標準問題・双眼実体顕微鏡・顕微鏡の取り違え。
9 視野の直径と倍率
倍率×視野の直径は一定。40×0.25=10×x
10=10x x=1 mm
なぜ:倍率を1/4にすると、視野の直径は4倍に広がる(反比例)。
つまずき:比例と反比例を取り違え、積と商のどちらが一定かを確認しない。
10 受粉から種子ができるまで
(例)花粉が柱頭につくことを受粉という。受粉すると、子房の中の胚珠が成長して種子になり、 子房自体は成長して果実になる。
つまずき:10x・mm・なぜの取り違えや条件の読み落とし。
11 対物切替後の倍率と視野
切替後の倍率=10×40=400倍。切替前は10×4=40倍。
倍率が10倍になったので、視野の直径は1/10になる。
つまずき:step・花粉が柱頭につくことを受・粉というの取り違えや条件の読み落とし。
12 やくと柱頭の役割
(例)やくは花粉をつくる。柱頭は花粉がつく場所である。
つまずき:number・対物切替後の倍率と視野・切替後の倍率の取り違えや条件の読み落とし。
13 近づけすぎてはいけない理由
答え:a。レンズやプレパラートを傷めるおそれがある。
つまずき:指示語が指す内容を本文から特定しない。
14 対物40倍の視野直径
10×1.0=40×x → x=0.25 mm
つまずき:「a」と紛らわしい別解を選ぶ/書き方を崩す。
15 いちばん外側のつくり
花は外側から「がく→花弁→おしべ→めしべ」と並ぶ。答え:がく
つまずき:「がく」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。
⑦ 応用・実力テスト形式 解説
16 観察ノート(1)(2)(3)
(1) やくの黄色い粉=花粉。答え:a
(2) 柱頭に花粉がついた=受粉
(3)(例)子房は果実になり、胚珠は種子になる。
つまずき:受粉は柱頭への花粉の付着で、受精(胚珠内での結合)とは別の段階。
17 視野に並ぶ細胞数
高倍率で視野0.4 mmに5個 → 1個あたり0.08 mm。
対物を1/4(40→10)にすると視野直径は4倍=1.6 mm。
1.6÷0.08=20個。
別解:倍率が1/4なので見える個数はおよそ4倍 → 5×4=20。
つまずき:対物倍率を下げると視野直径は大きくなる。倍率と視野を逆にしない。
18 「最初から高倍率」の誤り
(例)高倍率では視野がせまくなるため、観察物を探しにくくなる。低倍率から始める。
つまずき:高倍率から始める理由を「大きく見えるから」だけで答え、視野が狭く探しにくい点を書かない。
19 胚珠を含むつくり
胚珠は子房の中にあり、子房はめしべの一部。答え:めしべ
(例)胚珠は子房の中にあるので、めしべに含まれる。
つまずき:胚珠は子房の中にある。子房全体ではなくめしべを答える。
20 実体顕微鏡と光学顕微鏡の情報のちがい
(例)双眼実体顕微鏡では表面の立体的な様子がわかる。光学顕微鏡のプレパラートでは内部の細かい構造がわかる。
つまずき:実体顕微鏡は表面の立体、光学顕微鏡は薄切標本の内部。用途を入れ替えない。
21 倍率と視野の計算
もとの倍率=15×40=600倍。600×0.3=180(一定)。
対物10倍のとき倍率=15×10=150倍。
150×x=180 → x=1.2 mm。
つまずき:倍率×視野直径は一定。対物倍率だけ変えたとき接眼倍率を掛け忘れない。
⑧ 確認テスト 解説
1 接眼15倍×対物10倍
接眼倍率と対物倍率を掛けるため、15×10=150倍。
つまずき:対物10倍のとき倍率・150倍・mmの取り違えや条件の読み落とし。
2 外側から2番目
がく→花弁→おしべ→めしべ。答え:b
つまずき:「b」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。
3 受粉の定義
受粉は受精ではなく、花粉がめしべの先端に付着する段階を指す。答え:花粉が柱頭につくこと
つまずき:「花粉が柱頭につくこと」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。
4 視野直径
40×0.2=10×x → x=0.8 mm
つまずき:「花粉が柱頭につくこと」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。
5 双眼実体顕微鏡
双眼実体顕微鏡は標本をそのまま立体的に見られる。答え:a
つまずき:切片のプレパラートが必要なのは、主に高倍率の光学顕微鏡で内部を見る場合。
⑨ 完全解説
以上が本単元の解説です。観察問題は「見た事実」と「そこから言えること」を分けて書く。顕微鏡は低倍率から始める。
確認テストで詰まったら、同じ単元の要点編に戻って用語と式を確認しましょう。