問題編

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数学 第7章

資料の活用

問題編

度数分布・代表値(中1範囲)

問題編 — 手を動かして記録を残す。まだ不安なら先に要点編で復習。

① 導入

この章では、集めたデータ(資料)を表やグラフに整理し、平均値・中央値・最頻値といった 「代表値」を使って特徴をつかむ方法を学びます。

アンケート結果やテストの点数など、身近なデータを整理する力は、理科の実験結果の読み取りにもつながります。

小学校の橋渡し

平均=合計÷個数 は小学校の公式です。表の見出しと単位を先に読むこと。最頻値・中央値は「どの代表値か」を取り違えないようにします。

② 基本概念

度数分布表とヒストグラム

データをいくつかの区間(階級)に分け、各階級に入るデータの個数(度数)をまとめた表を度数分布表といいます。これを柱状のグラフで表したものがヒストグラムです。

階級のちょうど真ん中の値を階級値といい、階級の幅がすべて同じであることが基本です。

相対度数・累積度数

相対度数 = その階級の度数 ÷ 度数の合計
累積度数 = その階級までの度数を合計したもの

相対度数の合計は、必ず1(100%)になります。

代表値

  • 平均値:データの合計 ÷ データの個数
  • 中央値(メジアン):データを大きさの順に並べたときの中央の値。データの個数が偶数のときは、中央の2つの値の平均。
  • 最頻値(モード):データの中で最も多く出てくる値(度数分布表では度数が最も多い階級の階級値)。

データに極端に大きい・小さい値(外れ値)があると、平均値は影響を受けやすいですが、中央値は影響を受けにくいという特徴があります。

範囲(レンジ)

範囲 = 最大値 − 最小値

③ 図解

ヒストグラムのイメージ

 度数
 12│         ■■■
  9│      ■■■■■
  7│         ■■■■■■
  4│   ■■■■
  3│                  ■■■
   └──┴───┴───┴───┴───┴── 時間
     0  5  10  15  20  25
    

基準となる読書時間の度数分布表

階級(時間)階級値度数(人)
0以上〜5未満2.54
5〜107.59
10〜1512.512
15〜2017.57
20〜2522.53

中学1年生35人の1か月の読書時間を調べた結果(合計35人)。以降の問題で使用します。

④ 例題

例1

次のデータの平均値を求めなさい。

3, 5, 5, 8, 9

例2

上のデータの中央値を求めなさい。

例3

上のデータの最頻値を求めなさい。

例4

上のデータの範囲(レンジ)を求めなさい。

例5

度数の合計が40人で、あるクラスの度数が8人であるとき、その階級の相対度数を求めなさい。

⑤ 基本問題

まず小学校の復習を2問。平均の求め方です。

復習1

3, 7, 8 の平均を求めよ。

復習2

5人のテストの点数の合計が350点のとき、平均点は何点か。

ここから③の読書時間の度数分布表を使って答えなさい。

1

階級「10〜15」の階級値を求めよ。

2

度数の合計が35人で、階級20〜25の度数が3人、他の階級の度数が4, 9, 12, 7人のとき、5階級すべての度数の合計は35人と一致するか選べ。

3

度数が最も多い階級を答えよ。

4

階級「5〜10」の相対度数を、小数第2位まで求めよ。

5

次のデータの平均値を求めよ。

4, 6, 6, 7, 10, 15

6

上のデータの中央値を求めよ。

7

上のデータの最頻値を求めよ。

8

上のデータの範囲を求めよ。

⑥ 標準問題

③の読書時間の度数分布表を使って答えなさい。

9

階級「15〜20」までの累積度数を求めよ。

10

階級値を用いて、読書時間の平均値の近似値を、小数第1位まで求めよ。

(階級値×度数)の合計を、度数の合計35で割る

答え(時間):

11

次のデータについて、平均値・中央値・最頻値をそれぞれ求めよ。

2, 3, 3, 3, 5, 20

平均値:

中央値:

最頻値:

12

読書時間の度数分布表の階級の幅(階級の大きさ)を答えよ。

13

相対度数の合計は、必ずいくつになるか答えよ。

⑦ 応用・実力テスト形式

実力テスト後半のコツ(作問定規)

⑤はドリル、⑥は例題1〜2段、⑦は定期テスト後半の複合・記述。外部サイトは物差しのみ(転載しない)。 度数分布表の問題は、まず度数の合計が問題文の人数と一致するか確認する。平均値の近似は 「階級値×度数」の合計を人数で割る。2つの集団を比較するときは、平均値・中央値の階級・相対度数のうち 少なくとも2つを根拠にして書くと説得力が上がる。

14

A組35人の読書時間の代表値は、平均値11.9時間、中央値の階級は10〜15である。 B組40人の読書時間は、平均値10.2時間、中央値は9時間であった。どちらの組の方が読書時間が長い傾向にあると考えられるか、 代表値を根拠にして説明せよ。

平均値・中央値のどちらもA組が大きいことに注目する

15

あるクラス5人の欠席日数を、5日を基準として、それぞれ +3, −2, +4, −3, +3(日)と記録した。 5人の欠席日数の平均を求めよ。

基準との差の平均を求め、最後に基準の5日を加える

答え(日):

16

あるお菓子の袋を50個調べたところ、不良品が3個あった。この割合(相対度数)を求めよ。 また、同じ割合で不良品が発生すると考えると、400個の中には何個の不良品が含まれると考えられるか。

相対度数:

400個中の不良品数(個):

17

読書時間の度数分布表(35人)で、中央値はどの階級に含まれるか、累積度数を使って説明し、その階級を答えよ。

35人の中央値は18番目のデータ。累積度数がどこで18を超えるか調べる

答え:

18

下の度数分布表は、1年A組31人が受けた小テスト(50点満点)の得点をまとめたものである。 次の問いに答えよ。

階級(点)階級値度数(人)
0以上〜10未満52
10〜20155
20〜30259
30〜40359
40〜50456

合計31人。以降の問題(19番)でも使用します。

平均は(階級値×度数)の合計を31で割る。中央値は16番目のデータが入る階級を累積度数で探す

(1) 階級値を用いた平均値の近似値(小数第1位まで):

(2) 中央値が含まれる階級:

(3) 階級「30〜40」の相対度数(小数第2位まで):

19

同じ小テストをB組30人も受けた。B組の代表値は、平均値31.5点、中央値の階級は30〜40、 階級「40〜50」の相対度数は0.30であった。18番のA組の結果(平均値28.9点、中央値の階級20〜30、 階級「40〜50」の相対度数は6÷31)と比較して、どちらの組の方が得点が高い傾向にあると考えられるか。 代表値と相対度数のうち、少なくとも2つを根拠にして説明せよ。

平均値・中央値の階級・相対度数のどれもB組の方が高い(大きい)ことに注目する

⑧ 確認テスト

制限時間:25分 / 満点:100点(各20点×5問)

1

次のデータの平均値を求めよ。

5, 8, 8, 10, 14

2

上のデータの中央値を求めよ。

3

上のデータの最頻値を求めよ。

4

度数分布表で、階級「30〜40」の相対度数が0.25、全体の人数が60人のとき、この階級の度数を求めよ。

5

あるクラス8人の小テストの点数を、10点を基準として、それぞれ +3, −2, +4, 0, −1, +2, −3, +1(点)と記録した。 8人の点数の平均を求めよ。

答え(点):

⑨ 完全解説

問題編の解答・解説は解説編を参照してください。

代表値の問題は、平均値だけでなく中央値・最頻値も含めて答える練習をしておくと、記述問題にも対応しやすくなります。

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