要点編

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国語 第2章

小説・物語

要点編

オリジナル短編の心情・情景読解

要点編 — 参考書として先に読む。理解チェックができたら問題編へ。

まず①の図で構造を掴み、つづく②の要点本文で意味・手順・注意を読む。 ⑤の例題は、②で説明した内容だけを確認するためのものです。説明していない解法は出しません。

この章でできるようになること

  • 人物関係を整理できる
  • 心情変化を追える
  • 行動から心情を推測できる
  • 会話の意図を読める
  • 情景の効果を説明できる
  • 比喩を説明できる
  • 根拠付きで記述できる
小学校の橋渡し(必要なら開く)
  • 場面が変わるところは、多くの場合、段落の変わり目と重なるという基本を確認する
  • 「これ」「それ」が何を指すかを、直前の文に戻って確かめる練習から始める

① 図で構造を掴む

図の日本語ラベルで全体の関係を先に見てください。細部の意味・使い方は②の本文で説明します。

心情読解の三段階

出来事 → 行動 → 気持ちの順で根拠を探す。

場面と心情

時間・場所が変わると心情も変わりやすい。

② 要点(本文)

この章の学習内容はここが本体です。例題・問題編は、ここで読んだ内容を使う練習です。

1.人物関係を先に置く

登場人物の名前、立場、互いの関係を余白に図で書く。会話が多い作品ほど、発言者を取り違えると内容が崩れる。関係が変わる出来事には線を引き、前後を比べる。人物関係を先に整理しておくと、会話の意図や心情の変化を正確に読み取れる。余白に人物名と関係を書くだけで、会話文の読み取り精度が大きく上がる。 例題や過去問で同じ型を確認すると、テスト本番でも迷いにくくなる。

2.心情は変化で読む

一場面の感情だけでなく、出来事の前と後で人物がどう変わったかを追う。「初めは」「ところが」「そのとき」は変化の手がかりになる。心情語、会話、行動を時間順に並べると、変化のきっかけと結果が見える。心情問題では「変化前→変化後」の両方を答える。心情の変化を矢印で結ぶと、「きっかけ→変化後」の記述が書きやすくなる。

3.行動は心情の証拠

黙る、視線をそらす、拳を握るといった描写は、言葉にされない気持ちを示す。行動だけから感情を断定せず、直前の会話や状況と合わせる。解答には心情と、その根拠となる行動を両方書く。行動描写は、作者が直接書かない心情を読者に伝える手がかりである。「〜という行動から、〜と読み取れる」の型で答えると記述が安定する。

4.会話には本音と建前がある

人物は本心をそのまま言うとは限らない。言いよどみ、繰り返し、短い返事、発言後の地の文に注意する。相手との関係や言えなかったことまで考えると意図が読める。会話文だけでなく、その直後の地の文が、本音と建前の差を示すことが多い。短い返事や言いよどみは、言えなかった本音を示す手がかりになりやすい。 例題や過去問で同じ型を確認すると、テスト本番でも迷いにくくなる。

5.情景は雰囲気を作る

暗さ、音、季節などは、場面の空気や人物の心情を強める働きをする。情景と心情が必ず同じとは限らないので、直前後の出来事を確認する。「何を描写したか」だけでなく「どんな効果か」を答える。情景描写は、読者に場面の雰囲気を体感させる手段である。情景描写の効果を答えるときは、描写→雰囲気→心情の順で説明する。

6.視点人物を確かめる

地の文に見える出来事も、特定人物の見聞や判断として描かれることがある。「〜と思った」「〜気がした」は視点の手がかりである。視点人物の知らない情報を勝手に補わない。視点を確定してから心情や行動を読むと、本文外の推測を防げる。視点人物が分かれば、知り得ない情報を補ってしまう誤りを防げる。 例題や過去問で同じ型を確認すると、テスト本番でも迷いにくくなる。

7.比喩は共通点を述べる

「〜のようだ」は直喩の形をとる。何を何にたとえたかを示し、二つに共通する性質を説明する。字面どおりの事実として読まない。比喩問題では「AをBの性質で表している」という形で、たとえ元とたとえ先の共通点を述べる。比喩を字義通りに読むと、心情や情景の問題で確実に誤答する。 例題や過去問で同じ型を確認すると、テスト本番でも迷いにくくなる。

8.場面転換を捉える

時刻、場所、登場人物の入れ替わりで場面を区切る。場面が変わると、人物の目的や心情も変わることがある。問題の傍線部がどの場面にあるかを先に確認する。場面を区切ってから読むと、時系列の混乱や心情の取り違えを防げる。場面ごとに一行要約を書くと、長い作品でも読み取りがぶれにくい。 例題や過去問で同じ型を確認すると、テスト本番でも迷いにくくなる。

9.理由は原因までさかのぼる

「なぜそうしたか」は、直前の一文に答えがない場合がある。人物がその行動に至るまでの出来事を追い、きっかけと判断を分ける。結果だけを理由として書かない。行動の理由は、直前の出来事だけでなく、それ以前の積み重ねから探すこともある。行動の理由は、直前の出来事だけでなく、その前の積み重ねから探すこともある。

10.人物像は複数の言動で示す

人物像は「優しい」などのラベルだけでは弱い。どの場面で何を言い、何をしたかを二つ以上集める。行動から分かる性格を「〜な人物」とまとめる。一つの場面だけで人物像を決めず、複数の言動を根拠に性格の傾向を説明する。人物像の記述では、場面名と言動をセットで二つ以上示すと説得力が増す。 例題や過去問で同じ型を確認すると、テスト本番でも迷いにくくなる。

11.題名も読む手がかりになる

題名は作品の中心となる出来事や気持ちを示すことがある。読み終えた後に題名へ戻ると、繰り返し描かれた要素に気づける。ただし題名だけで作品の意味を決めず本文で確かめる。題名と本文の対応を考えると、作品全体のテーマ理解が深まる。読後に題名へ戻ると、繰り返し描かれたモチーフとの対応が見えてくる。 例題や過去問で同じ型を確認すると、テスト本番でも迷いにくくなる。

12.記述は本文語で支える

心情を答えるときは「悲しい」だけで終えない。「〜ので、〜という気持ち」の形にして根拠を添える。本文の重要語を使うと、根拠のない感想になりにくい。記述解答では、傍線部や地の文から根拠を一つ以上引用して説明する。本文の語を一つ以上使うと、根拠のない感想と区別されやすい。 例題や過去問で同じ型を確認すると、テスト本番でも迷いにくくなる。

13.部活・学校生活の場面は変化のきっかけを探す

中学生の日常を描く小説では、大会・行事・友人の一言など、日常の小さな出来事が心情変化のきっかけになりやすい。出来事の前後で人物の言動がどう変わったかを比べると、変化のきっかけが特定できる。きっかけとなった出来事は、多くの場合、本文中で丁寧に描写されているので、傍線部の前後を重点的に読む。大会前・文化祭・部活の練習など、日常描写の前後比較が効果的である。

14.語り手と登場人物を混同しない

「私」が語る一人称でも、語り手が全ての真実を知っているとは限らない。語り手の感想と、別の人物の本音は区別して読む。三人称でも、特定の人物の視点に寄り添って描かれる場面がある。心情問題では、誰の視点で書かれた文かを先に確定する。語り手の知識と登場人物の本音は別物として読み分ける。 例題や過去問で同じ型を確認すると、テスト本番でも迷いにくくなる。

15.時間の経過を整理する

小説では、場面が時間とともに移り変わる。時刻や場所を示す語、場面の区切りに注意し、出来事の順序を年表のように並べる。順序を整理してから、心情が変化するきっかけを探す。時系列を整理しておくと、出来事の因果や心情変化の説明が正確になる。時刻・場所の変化をメモしてから、心情変化のきっかけを探す。 例題や過去問で同じ型を確認すると、テスト本番でも迷いにくくなる。

16.対になる人物で性格を読む

対照的な二人を並べることで、それぞれの性格や価値観が際立つ。一方の行動だけを見て断定せず、もう一方との違いを観点ごとに並べる。記述では「Aは〜だが、Bは〜」と軸をそろえて書く。対比は、人物の特徴を浮かび上がらせる描写技法である。二人の違いを同じ観点で並べると、人物像の記述が具体になる。 例題や過去問で同じ型を確認すると、テスト本番でも迷いにくくなる。

17.余韻のある結末を読み取る

結末で全てが説明されない小説もある。残された行動や情景から、その後の可能性を本文の範囲で推測する。本文にないハッピーエンドや悲劇を勝手に足さない。余韻のある結末は、読者に想像の余地を残す効果がある。結末の効果は、本文の描写から読み取れる範囲で説明する。 例題や過去問で同じ型を確認すると、テスト本番でも迷いにくくなる。

③ 公式・用語

名称内容メモ
心情推測出来事 → 行動・会話 → 心情本文の根拠を添える。
比喩AはBのようだ → AをBの性質で表す共通点を述べる。
用語意味
心情人物の気持ち
行動描写しぐさや動作の描写
情景描写場所や自然の描写
視点物語を見る立場
比喩別のものにたとえる表現
場面時・場所・人物で区切る単位
人物像言動から分かる人物の特徴
地の文会話文以外の叙述

④ 解く手順

心情線

  1. 出来事を順に書く
  2. 言葉と行動を抜く
  3. 心情の変化を矢印にする

記述解答

  1. 人物を確定する
  2. 根拠を探す
  3. 心情と理由を結ぶ

章末の定着確認

  1. この章の重要語を三つ声に出す。
  2. 例題のうち一題を、答えを見ずに根拠から再現する。
  3. 誤答しやすいポイントを一つノートに残す。

定期・実力テストで点にする手順

  1. 学校ワークを1周し、わからない問に×、あやしい問に△の印をつける
  2. 印の問題だけを答えを見ずに2周目する(ここが得点に直結する)
  3. 本アプリの⑦で条件整理・記述・複合を練習する
  4. ミスを知識不足/読み違い/ケアレス/時間不足に分け、対策を変える

⑤ 例題(②の確認)

各例題は②で説明したルール・手順だけを使います。解けないときは答えを見る前に、②の該当項目へ戻ってください。

例題 1基本

「陸はラケットを机に置き、小さくため息をついた。」から読める心情は。

考え方・答えを見る

まずため息という行動と、前の文脈(ミスが増える、負けるかもしれない)を結びつけて答える。

答え:大会への不安・自信のなさ

例題 2基本

不安な場面で「部屋の明かりだけが白く壁に映っていた」とある効果は。

考え方・答えを見る

まず暗い部屋の情景が、心情と響き合う。次に単なる部屋の説明で終わらせない。

答え:一人で不安を抱える静かな雰囲気を強める効果

例題 3標準

「少しだけ口の端が上がっていた」を説明しなさい。

考え方・答えを見る

まず断定的な「大喜びした」ではなく、『少しだけ』という程度を表す語を根拠にする。

答え:うれしさや安心が、表情に少しだけ表れた様子。

例題 4標準

友人のメッセージを読み、初めて自分の成長に気づいた主人公の心情変化を説明せよ。

考え方・答えを見る

まずメッセージを読む前と後の行動・表情の違いを比べてまとめる。

答え:不安な気持ちの中に、少し前向きな気持ちが生まれた。

例題 5応用

「悔しさと嬉しさが同時に押し寄せてくるのを、どう受け止めればいいのか分からなかった」場面の効果を答えなさい。

考え方・答えを見る

まず結末で心情が単純化されていない点に注目し、余韻を残す効果として説明する。

答え:感情が未整理のまま終わることで、読者に人物のその後を想像させる効果がある。

⑥ 模試・定期テストでの使い方

この単元で点を取るための使い方です。計画の全体像は得点アップの技術も併せて確認してください。

学力向上テクニック(国語)

  • 漢字・語句・文法は毎日10分でも回す。テスト直前だけ詰め込まない。
  • 読解は設問の問い方(なぜ/どういうこと/効果)を先に確定してから本文へ戻る。
  • 答えは本文の根拠で支える。自分の感想だけで終わらせない。
  • 心情は行動・セリフ・情景の根拠で支える。
  • 要約は時系列を崩さない。

全体の計画の立て方は得点アップの技術を見てから、この章の問題編へ進みましょう。

  • 心情は行動・セリフ・情景の根拠で支える。
  • 要約は時系列を崩さない。
  • 人物名に印を付ける
  • 心情語がなくても行動を探す
  • 会話後の地の文を読む
  • 情景を心情と結ぶ
  • 根拠を二つ集める
  • 設問の問い方(なぜ/どういうこと/効果)を先に確定してから本文へ戻る。

⑦ よくあるミス

  • 感想で答える
  • 発言者を取り違える
  • 情景を背景で終える
  • 一語で心情を決める
  • 比喩を字義通りに読む
  • 時系列を混同する
  • 理由を書かない
  • 本文外を補う

⑧ 理解チェック

  • 人物関係を整理した
  • 場面を区切った
  • 視点を確認した
  • 変化を追った
  • 行動を根拠にした
  • 会話の意図を考えた
  • 情景の効果を読んだ
  • 比喩の共通点を示した
  • 理由を添えた
  • 本文に基づく
  • 追加ポイントの内容を自分の言葉で説明できる

⑨ 問題編へ

「小説・物語」の②の要点が頭に入ったら、問題編で手を動かしましょう。

問題編を開く →
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