解説編

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国語 第2章

小説・物語

解説編

オリジナル短編の心情・情景読解

解説編 — 途中式を省略せず確認。わかったら問題編で白紙再挑戦して定着。

図で復習する(本体)

解説を読む前に、図の日本語ラベルでもう一度構造を確認してください。文章は図で足りないところだけ補います。

心情読解の三段階

出来事 → 行動 → 気持ちの順で根拠を探す。

場面と心情

時間・場所が変わると心情も変わりやすい。

① 導入

小説の解説編では、心情を「感想」ではなく、本文の行動・会話・情景から説明できるようにします。本文にない感情を付け加えないことが大切です。

② 基本概念

心情は、台詞・行動・表情・情景の組み合わせから読み取ります。情景描写は、心情を強めたり暗示したりする働きを持つことが多いです。

④ 例題 解説

例1 陸の心情

「今年もまた、一回戦で負けるかもしれない」という直接の記述と、ため息をつく行動が根拠になる。

答え:c

つまずき:選択肢の雰囲気で選び、本文の根拠一文を示さない。

例2 「握り直していた」から読み取れること

同じ動作を何度も繰り返すのは、気持ちが落ち着かず緊張している様子を示す。

つまずき:動作・何度・気持の取り違え。

例3 情景描写の効果

暗い部屋の中で明かりだけが目立つ描写は、一人で不安を抱える静かな雰囲気を強める。答え:b

つまずき:「b」と紛らわしい別解を選ぶ/書き方を崩す。

⑤ 基本問題 解説

1 【小学校の復習】段落の数

行が変わっているところが段落の区切り。「校庭に出ると」から2段落目が始まる。答え:2

つまずき:段落の役割を確認せず、細部だけ読んで要旨を取る。

2 【小学校の復習】「これ」が指すもの

指示語は直前の内容を指すことが多い。「これ」は直前の「新しいボール」を指す。答え:新しいボール

つまずき:指示語が指す内容を本文から特定しない。

3 心情の変化

「口の端が上がっていた」から、不安の中に前向きな気持ちが少し生まれたと分かる。すべての不安が消えたとまでは書かれていない。答え:a

つまずき:行動・セリフ・情景の根拠なしに心情を決める。

4 「口の端が上がっていた」の様子

うれしさや安心が、表情に少しだけ表れた様子。

つまずき:「a」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。

5 初めて気づいた内容

答え:サーブがよくなっている部分があること

つまずき:「サーブがよくなっている部分があること」と紛らわしい別解を選ぶ/書き方を崩す。

6 視点

陸の内面(気づいた・少しだけ口の端が上がっていた)が描かれているため、陸に寄り添う視点である。答え:c

つまずき:「c」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。

7 メッセージの効果

答え:不安な気持ちを和らげた

つまずき:「c」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。

⑥ 標準問題 解説

8 母の返答の理由

「本当は…早く起きて」いたのに「いつも通りよ」と言うのは、陸を緊張させないための配慮である。答え:d

つまずき:曖昧語のまま理由を書き、誰が何をしたかを書かない。

9 気持ちのずれ

母は心配して朝食を作り直すなどの準備をしていたが、陸はそのことに気づいていない、というずれがある。

つまずき:「d」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。

10 「いつも通りでいいよ」の気持ち

特別に意識しすぎず、自分らしくいてほしいという励ましの気持ち。

つまずき:ない・気持ちのずれ・母は心配して朝食を作り直の取り違えや条件の読み落とし。

11 「空気が澄んでいる」の効果

母との会話の後の場面であり、陸の気持ちが少し軽くなったことを景色の変化で暗に示している。答え:b

つまずき:「b」と紛らわしい別解を選ぶ/書き方を崩す。

⑦ 応用・実力テスト形式 解説

12 汗・重さの描写

負けそうな場面での緊張・焦りを、体の感覚(汗・重さ)で表している。

つまずき:汗・重さは心情(緊張・焦り)を体の感覚で表す描写として読む。

13 奏太の声の影響

【模範解答例】「昨日のメッセージの言葉を思い出させ、落ち着いて次の一本に向き合う助けになった。」(約40字)

つまずき:奏太の声は、昨日の言葉を思い出させ落ち着く助けになった、と答える。

14 「少しずつ実感がわいてきた」の効果

選択の答え:a

理由の模範解答例:点を取った直後は「本当に点を取ったのか分からないまま」だった陸が、 「ゆっくりと拳を握」る動作を経て実感を得ており、驚きが喜びへじわじわ変わる様子を表している。

つまずき:効果を答えるとき、結び直前の本文根拠(分からないまま、拳を握った)を挙げる。

効果だけでなく、「分からないまま」「ゆっくりと拳を握った」など、結びの直前にある本文根拠を挙げる。

15 心情の変化のまとめ

【模範解答例】「負けるかもしれないという不安の中、奏太の声を思い出して落ち着きを取り戻し、点を取った実感が少しずつ湧いてきた。」(約60字)

【採点基準】①最初の不安な心情に触れている=2点 ②奏太の声がきっかけで落ち着きを取り戻したことが書けている=2点 ③実感が少しずつ湧いたという結末まで書けている=1点。 指定された三つの語(不安・奏太の声・実感)のいずれかが欠けている答案は根拠不足として減点。

つまずき:不安・奏太の声・実感の三つをそろえ、心情の変化の流れを書く。

16 視点と表現の効果・題の考察

(1) 緊張が最も高まっているのは、負けが決まりかねない状況を直接示す「次の一本を落とせば負ける。」の一文。

答え:次の一本を落とせば負ける。

(2) 陸の視点で描かれているため、汗・重さ・実感といった陸自身の身体感覚や心情の変化が直接語られており、 読者は陸の緊張や安心を自分のことのように感じ取りやすくなる。

答え:a

(3) 根拠:本文は「不安(負けるかもしれない)→奏太の声が届く→少しずつ実感がわく」という流れになっている。 この流れを一言で表す題(例:「届いた声」「もう一点」など)に、その理由(奏太の声が転機になったこと)を添えて説明できていれば正解。

答え:例:「届いた声」。不安な場面で奏太の声が陸に届き、それが得点と実感につながったという流れを反映している。

つまずき:(1)は緊張が最も高まる一文を選ぶ。(3)は題と本文の流れを結び付ける。

17 部室での帰り際の場面

(1) 「次はもっと落ち着いて打てるようにする」と自分から次の課題を書いているのは、結果を悔やんで終わるのではなく、 前向きに次へ向かおうとする姿勢を示している。

答え:b

(2) 【模範解答例】「試合を終えた後の安心感や、二人で穏やかに過ごす満ち足りた気持ちを静かに表している。」(約35字)

(3) 冒頭の場面では、陸は「今年もまた、一回戦で負けるかもしれない」と大会前から不安を抱えていた。 大会を経験した後のこの場面では、結果そのものだけでなく、これからの練習にも前向きに向き合えるようになっており、 不安中心の心情から、次への意欲を持てる心情へと変化している。

答え:大会前は負けるかもしれないという不安が中心だったが、大会を経て、結果だけでなく今後の練習にも前向きに向き合えるようになった。

【採点基準】①冒頭の不安な心情に触れている=2点 ②大会後に前向きな変化が起きたことが書けている=3点。

つまずき:冒頭の不安と、大会後の前向きな変化を対比して答える。

追加設問(橋渡し・⑤⑥増補)

  • elem3「そこ」=公園/elem4 ほっと息=安心(b)
  • 問10 口の端=少しうれしい/問11 メッセージで前向きに
  • 問16〜19 会場への道:チャック=緊張、空=緊張緩和、情景は心情の重ね

⑧ 確認テスト解説

  1. c:「助けられた」という発言は感謝を表す。
  2. 自分の言葉が助けになったとは思っていなかった、という驚き。
  3. 友達を支えたいという気持ち(また助けたいという気持ち)。
  4. a:不安の中で友人・家族に支えられて前へ進む姿が主題。
  5. 奏太のメッセージ・応援の声。

⑨ 完全解説

心情を答えるときは「〜という気持ち」の形にし、その根拠になる行動・会話・情景を必ず一つ添えましょう。感想文のような答え方にならないよう注意してください。

学力向上テクニック — 解説のあとにやること

  • 間違えた問を次のどれかに分類する:語句・漢字不足/設問の読み違い/根拠の取り違え/字数・条件の見落とし。
  • 解説を読んだら、同じ問を問題編で白紙再挑戦する(見て解けただけでは定着しない)。
  • 解けなかった問は学習記録の復習リストに残し、翌日→3日後→7日後の順で戻る。
  • 標準レベルで落とした問を優先する。難問だけに時間を使いすぎない。

学習記録で復習期限を確認する。計画の全体像は得点アップの技術へ。

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