国語 第4章
文法
解説編
品詞の入口・対象文つき
図で復習する(本体)
解説を読む前に、図の日本語ラベルでもう一度構造を確認してください。文章は図で足りないところだけ補います。
「小さな」は連体、「元気に」は連用で後ろを修飾する。
名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞を働きで見分ける。
① 導入
文法は「語の種類(品詞)」と「文の中での役割(文の成分)」を混同しないことが出発点です。この解説編では、対象文ごとに両方を確認します。
② 基本概念
品詞は語の性質、主語・述語・修飾語は文の成分です。名詞でも、文の中では主語・目的語・修飾語のどれにでもなり得ます。
④ 例題 解説
例1 「小さな」の品詞
「小さな」は活用せず、常に名詞を修飾する連体詞である(「小さい」という形容詞とは別語)。
答え:d
つまずき:文中のはたらきではなく単語のイメージだけで品詞を決める。
例2 主語
答え:犬が
つまずき:文中のはたらきではなく単語のイメージだけで品詞を決める。
例3 「元気に」の修飾先
「元気に」は動詞「走る」の様子を詳しくする連用修飾語である。答え:走る
つまずき:「走る」と紛らわしい別解・別手順と取り違える。
⑤ 基本問題 解説
1 【小学校の復習】犬が。「何が」に当たる部分が主語である。
つまずき:文中のはたらきではなく単語のイメージだけで品詞を決める。
2 【小学校の復習】走る。「どうする」に当たる部分が述語である。
つまずき:文中のはたらきではなく単語のイメージだけで品詞を決める。
3 b(名詞)。「昨日」は時を表す名詞。
つまずき:小学校の復習・犬が・何がの取り違えや条件の読み落とし。
4 主語=姉は、述語=買った。
つまずき:文中のはたらきではなく単語のイメージだけで品詞を決める。
5 辞典。「新しい辞典」と名詞を修飾する。
つまずき:box・名詞・昨日の取り違えや条件の読み落とし。
6 c。「書店で」は買うという動作が行われた場所を示す。
つまずき:主語・姉は・述語の取り違えや条件の読み落とし。
7 姉は/昨日/駅前の/書店で/新しい/辞典を/買った。
つまずき:ss・problem・numberの取り違えや条件の読み落とし。
⑥ 標準問題 解説
8 a。「強く」は形容詞「強い」の連用形で、動詞を修飾する副詞的な働きをする。
つまずき:結論だけ書いて・根拠となる条件や本文を示・さないの取り違えや条件の読み落とし。
9 吹いた。
つまずき:結論だけ書いて・根拠となる条件や本文を示・さないの取り違えや条件の読み落とし。
10 「ので」は接続助詞。前の内容(風が強く吹いた)を、後の内容(体育館で練習した)の原因・理由として結ぶ。
つまずき:曖昧語のまま理由を書き、誰が何をしたかを書かない。
11 練習を。
つまずき:吹いた・結論だけ書いて・根拠となる条件や本文を示の取り違えや条件の読み落とし。
⑦ 応用・実力テスト形式 解説
12 主語・述語
長い文でも、まず述語(読んだ)を先に見つけ、それに対応する「誰が」を探す。答え:主語=私は、述語=読んだ。
つまずき:長い文でも、まず述語を見つけてから「誰が・何が」を探す。
13 「あの」「分厚い」の修飾先
どちらも「本」を修飾する連体修飾語である。「あの」は指示(どの本かを示す)、「分厚い」は性質(本の様子を示す)という、異なる角度から同じ名詞を詳しくしている。
つまずき:「あの」は指示、「分厚い」は性質。どちらも「本」を修飾する。
14 「を」の品詞と働き
助詞(格助詞)。動詞「読んだ」に対する対象(目的語)「歴史の本」を示す。
つまずき:「を」は格助詞。動詞「読んだ」の目的語「本」を示す。
15 文節分け
答え:図書館で/借りた/あの/分厚い/歴史の/本を、/私は/今週に/なって/ようやく/時間が/できたので、/少しずつ/最後まで/読んだ。
長い文は、まず読点や意味の切れ目で大きく分け、それぞれの部分の自立語を先に見つけてから、付属語を直前の自立語にまとめると数え間違いが減る。
つまずき:文節分けは、読点で大きく分けてから自立語を見つける。
16 単語分けと分け方の基準
(1) 文節をさらに、意味を持つ最小の単位(単語)まで分解する。
答え:図書館・で・借り・た・あの・分厚い・歴史・の・本・を・私・は・今週・に・なっ・て・ようやく・時間・が・でき・た・ので・少し・ずつ・最後・まで・読ん・だ
(2) 文節は、「ネ」や「ヨ」を入れても不自然にならない、発音上のまとまりの単位(例:「図書館でネ」)。 単語は、それ以上分けると意味が壊れてしまう、意味を持つ最小の単位。文節は複数の単語(自立語+付属語)から成ることが多い。
答え:文節は発音のまとまりで区切る単位、単語は意味を持つ最小の単位で区切る単位という違いがある。
(3) 長い文を正確に分けるには、まず文の骨組みである述語を見つけ、そこから「何が」(主語)や、それを詳しくする修飾語との関係を順にたどっていくのが効率的。
答え:b
つまずき:文節は発音のまとまり、単語は意味の最小単位。混同しない。
17 対象文Fの品詞と接続語の働き
(1) 「とても」は活用せず、用言(「静かな」)の程度を表す副詞。答え:a
(2) 「静かな」は「静かだ」という形容動詞の連体形で、名詞「声」を修飾している。答え:b
(3) 「けれども」は逆接の接続助詞(接続語)で、前の内容と後の内容が対立・対比の関係にあることを示す。 この文では、「声はとても静かだ」という前半と、「力強く自分の考えを述べた」という後半が対比されている。
答え:「けれども」は逆接の接続語で、声が静かであることと、力強く考えを述べたことという対比の関係を示している。
つまずき:「とても」は副詞。「静かな」は形容動詞の連体形で名詞を修飾する。
追加設問(橋渡し・対象文G)
- elem3 猫が/elem4 笑った
- 「駅前の」→書店、「で」=場所
- 対象文G:静かに=副詞、動詞=読み・歌った、大きな→声、並列
⑧ 確認テスト解説
- c(名詞)。「遠く」は場所を表す名詞。
- 主語=遠くの山が、述語=染まった。
- 染まった。「赤く」は染まり方を詳しくする。
- a(副詞)。「ゆっくりと」は動詞「染まった」の様子を詳しくする。
- 遠くの/山が/夕日に/ゆっくりと/赤く/染まった。
⑨ 完全解説
主語は「何が・誰が」、述語は「どうする・どんなだ・何だ」で確かめます。修飾関係は、修飾する語から修飾先へ矢印を引いて、意味が自然につながるかを確認しましょう。