国語 第1章
説明文
問題編
オリジナル説明文の読解(要旨・指示語・構成)
① 導入
説明文は、筆者が身近な事実や理由を挙げながら、考えを読み手に伝える文章です。 感覚で答えるのではなく、本文のどの部分が根拠になっているかを確かめながら読む練習をします。
①本文を通読する ②設問を確認する ③根拠になる文に印をつけながら読み直す ④解答する。答えは自動保存されます。
「これ」「それ」が何を指しているか分からなくなるのは、よくあることです。困ったときは、その言葉の直前の文を指でなぞって、何を指しているか確かめてみましょう。 段落は、内容が変わるところで行を変える、というだけの目印です。この2つを確認してから、本文を読み進めます。
② 基本概念
- 要旨:文章全体でいちばん伝えたい内容。具体例だけをまとめても要旨にはならない。
- 指示語:「これ・それ・その場」などは、直前の内容や場面を指すことが多い。
- 段落構成:話題の提示 → 理由・説明 → 具体例 → まとめ、という順で組み立てられることが多い。
- 接続語:しかし・けれども(逆接)/だから・したがって(結論)/つまり(言い換え)/また(並列)
③ 図解
説明文の型(基本)
話題の提示 → 理由・説明 → 具体例 → まとめ(結論)
↑
「つまり」「だから」の後に要旨が来やすい④ 例題
【本文A】
日本では、朝に「おはようございます」、すれ違うときに「こんにちは」と声をかけ合う。 あいさつは、ただの決まった言葉ではない。相手の存在に気づき、相手を認めているという気持ちを、 短い言葉で伝える合図である。あいさつを交わすと、その場の空気が少しやわらかくなる。 だから、たとえ返事が小さくても、まずは自分から声をかけることが大切だ。
本文Aで筆者がいちばん伝えたいことはどれか。
傍線部「その場」が指す内容を答えよ。
解答の目安(キーワード)
「だから」の働きとして最も適当なものを選べ。
⑤ 基本問題
【小学校の復習】次の文章は、いくつの段落に分かれていますか。数字で答えなさい。
きょうは天気がよかった。ぼくは公園へ遊びに行った。
公園には大きな木があった。木の下でお弁当を食べた。
【小学校の復習】次の文の「これ」が指しているものを答えなさい。
妹は新しい消しゴムを買った。これはとても軽くて使いやすいそうだ。
【本文B】
ごみの分別は、面倒に感じられるかもしれない。しかし、正しく分けることには理由がある。 燃えるごみと燃えないごみを分けなければ、処理の途中で有害なガスが発生することがある。 また、缶やペットボトルを資源として分ければ、新しい製品の材料として再び使うことができる。 つまり、分別は、ごみを減らすだけでなく、資源を無駄にしないための工夫なのである。
本文Bの主題として最も適当なものを選べ。
「しかし」の直後で筆者が伝えたい内容を一文で書け。
燃えるごみと燃えないごみを分けない場合に起こりうる問題を、本文の言葉を使って書け。
「つまり」以降の内容を、自分の言葉で言い換えよ。
この文章の構成として最も近いものを選べ。
⑥ 標準問題
【本文C】
スマートフォンは、調べ物や連絡に大いに役立つ道具である。知らない言葉の意味をすぐに調べられ、 家族と手軽に連絡を取り合える。けれども、便利さだけに目を向けていると、思わぬ問題が起こる。 夜遅くまで画面を見続けて、寝る時間が遅くなることもある。また、他人の書き込みを読みすぎて、 必要以上に気持ちが疲れてしまうこともある。したがって、スマートフォンを使うときは、 自分で使う時間を決めておくことが大切である。
本文Cの主題として最も適当なものを選べ。
「けれども」が示す前後の関係として最も適当なものを選べ。
本文中で「思わぬ問題」として挙げられている具体例を二つ、本文の言葉を使って書け。
「したがって」以降でまとめられている筆者の主張を、二十字程度で書け。
⑦ 応用・実力テスト形式
【本文D】
アリは、餌を見つけると、その場所から巣まで一列に並んで歩く。これは、なぜだろうか。 アリは、歩いた道に「フェロモン」と呼ばれるにおいの物質を残す性質を持っている。 餌を見つけたアリが巣に戻るとき、通った道にフェロモンを付けながら歩く。 すると、あとから来た別のアリたちは、そのにおいをたどって同じ道を進むようになる。 多くのアリが同じ道を歩けば、その道にはさらに濃いにおいが付き、道はますます歩きやすくなる。 こうして、はじめは一匹のアリが見つけた道が、やがて多くのアリが利用する一本の行列になっていく。 つまり、アリの行列は、だれか一匹の指示によってできるのではなく、においを目印にした一匹ずつの 行動が積み重なって生まれる、自然な仕組みなのである。
傍線部「これ」が指す内容を答えよ。
フェロモンの働きを、本文に即して四十字程度で説明せよ。
この文章の段落構成として最も適当なものを選べ。
「つまり」以降で筆者が伝えたい要旨を、六十字程度で書け。
本文Dについて、(1)〜(3)に答えなさい。
(1) 本文中で、フェロモンが「濃く」なっていく過程を説明している一文を抜き出しなさい。
(2) この文章は「問題提起→しくみの説明→まとめ」という段落構成になっている(問14参照)。 もしこの文章から「まとめ」の段落(「つまり」以降)を取り除いてしまったら、読者にとってどのような不便が生じるか、 本文の内容にふれて40字程度で説明せよ。
(3) この文章の説明の仕方には、「なぜだろうか」という問いを立ててから答えていく、という工夫がある。 この工夫が読者にとってどのような効果を持つか、最も適当なものを選べ。
⑦は定期テスト後半相当(複合・記述)。外部は物差しのみ。
【本文E】
「賞味期限」と「消費期限」という二つの言葉を、多くの人が同じ意味だと思い込んでいる。しかし、この二つには 明確な違いがある。賞味期限は、おいしく食べられる期間の目安であり、この日を過ぎても、すぐに食べられなくなる わけではない。一方、消費期限は、安全に食べられる期間の限界を示しており、過ぎた食品は口にしない方がよい。 つまり、賞味期限は「おいしさの目安」、消費期限は「安全のための期限」という、目的の異なる表示なのである。
本文Eについて、(1)〜(3)に答えなさい。
(1) 筆者がこの文章でいちばん伝えたいこととして最も適当なものを選べ。
(2) 「賞味期限」と「消費期限」の違いを、本文の言葉を使って40字程度で説明せよ。
(3) 「つまり」以降の一文が、この文章全体の中でどのような役割を果たしているか、40字程度で説明せよ。
⑧ 確認テスト
【確認用本文】
日本では、六月ごろと十月ごろに衣替えをする学校が多い。気温が変わる時期に合わせて、 服装を切り替えるためである。夏には涼しい素材の服を、冬には暖かい素材の服を選ぶことで、 体温を保ちやすくなる。もし季節に合わない服装のままでいると、体温の調整に余分な負担がかかり、 体調を崩す原因にもなりかねない。つまり、衣替えは、季節の変化に体を合わせるための工夫なのである。
確認1:筆者の主張に最も近いものを選べ。
確認2:「ため」の働きとして最も適当なものを選べ。
確認3:「つまり」以降を十五字以内で言い換えよ。
確認4:本文の構成として最も近いものを選べ。
確認5:この文章の題として最も適当なものを選べ。
⑨ 完全解説
問題編の解答・解説は解説編を参照してください。間違えた設問は、答えを覚えるのではなく、本文のどの文が根拠になっているかを見つけ直しましょう。
要旨は「話題+筆者の結論」の両方が入っているかを確認しましょう。具体例だけを抜き出した答えは要旨になりません。