国語 第1章
説明文
解説編
オリジナル説明文の読解(要旨・指示語・構成)
① 導入
説明文の解説編では、答えだけでなく「本文のどの文が根拠になるか」を必ず確認します。 正解の記号を覚えるのではなく、根拠の一文を自分で指せるようにしましょう。
② 基本概念
要旨=話題+筆者の結論、指示語=直前の内容を指すことが多い、接続語=文と文の関係を示す合図です。 この3点を押さえておくと、どの本文でも同じ手順で読めます。
③ 図解
問題編の図解を参照してください。「話題の提示 → 理由・説明 → 具体例 → まとめ」の型に本文を当てはめて確認しましょう。
④ 例題 解説
例1 本文Aの主張
末文「だから、たとえ返事が小さくても、まずは自分から声をかけることが大切だ」が結論であり、その手前の「相手を認めているという気持ちを…伝える合図」が理由になっている。
答え:b
例2 「その場」が指す内容
指示語は直前の文を指すことが多い。直前の文は「あいさつを交わすと」なので、「その場」=あいさつを交わしている場面である。
答え:あいさつを交わしている場面
例3 「だから」の働き
前の文(あいさつは気持ちを伝える合図だ)を理由として、後の文(自分から声をかけることが大切だ)という結論を導いている。
答え:c
⑤ 基本問題 解説
1 【小学校の復習】段落の数
行が変わっているところが段落の区切り。「公園には」から2段落目が始まる。答え:2
2 【小学校の復習】「これ」が指すもの
指示語は直前の文(直前の名詞)を指すことが多い。「これ」は直前の「消しゴム」を指す。答え:消しゴム
3 本文Bの主題
本文は「面倒に感じられるかもしれない」という一般的な感じ方を挙げたあと、「しかし」で分別の理由(安全性・資源の有効利用)を述べている。
答え:c
4 「しかし」の直後の内容
「正しく分けることには理由がある」という趣旨が書けていればよい。
5 分けない場合の問題
答え:有害なガスが発生することがある
6 「つまり」以降の言い換え
「資源を無駄にしないための工夫」という趣旨を、自分の言葉で書けていればよい。
7 構成
「面倒に感じられるかもしれない(一般的な感じ方)→しかし理由→また具体例→つまりまとめ」の型。答え:a
⑥ 標準問題 解説
8 本文Cの主題
末文「自分で使う時間を決めておくことが大切」が主張。a・c・dは本文の一部を極端にしていて誤り。答え:b
9 「けれども」の働き
便利さ(前)と、思わぬ問題(後)という反対の内容をつないでいる。答え:a
10 思わぬ問題の具体例
「寝る時間が遅くなること」と「気持ちが疲れてしまうこと」の二つ。
11 「したがって」以降のまとめ
答え:使う時間を自分で決めておくこと
⑦ 応用・実力テスト形式 解説
12 「これ」の指す内容
答え:アリが餌を見つけると、その場所から巣まで一列に並んで歩くこと。
13 フェロモンの働き
【模範解答例】「餌を見つけたアリが通った道にフェロモンを付け、あとから来たアリがそのにおいをたどって同じ道を進む。」(約40字)
道に付ける段階と、それをたどる段階の両方を書けているかを確認する。
14 段落構成
「これは、なぜだろうか」という問題提起の後にしくみの説明が続き、「つまり」で全体をまとめている。答え:a
15 「つまり」以降の要旨
【模範解答例】「アリの行列は、一匹の指示でできるのではなく、においを目印にした一匹ずつの行動が積み重なって自然にできる仕組みである。」(約60字)
【採点基準】①「指示ではない」という否定の内容に触れている=2点 ②「においを目印にした行動の積み重ね」という内容が書けている=3点。 フェロモンの説明を繰り返すだけで、要旨(まとめの内容)まで書けていない答案は②で減点。
16 段落構成の役割と説明の工夫
(1) フェロモンが濃くなっていく過程は「多くのアリが同じ道を歩けば、その道にはさらに濃いにおいが付き、道はますます歩きやすくなる。」の一文が示している。
答え:多くのアリが同じ道を歩けば、その道にはさらに濃いにおいが付き、道はますます歩きやすくなる。
(2) 「まとめ」の段落(つまり以降)がなければ、しくみ(フェロモンの働き)は分かっても、 それが「一匹の指示によるものではなく、一匹ずつの行動の積み重ねによる自然な仕組みである」という筆者の最も伝えたい結論が読者に伝わらなくなる。
答え:しくみは分かっても、行列が指示ではなく一匹ずつの行動の積み重ねでできるという、筆者が最も伝えたい結論が伝わらなくなる。
(3) 「これは、なぜだろうか」という問いを先に示すことで、読者は答えを探しながら読むことになり、続くしくみの説明に興味を持って読み進めやすくなる。
答え:a
17 本文Eの要旨と結びの役割
(1) 本文は賞味期限(おいしさの目安)と消費期限(安全のための期限)の違いを説明し、両者を区別すべきだと伝えている。
答え:b
(2) 【模範解答例】「賞味期限はおいしく食べられる期間の目安、消費期限は安全に食べられる期間の限界を示す。」(約40字)
(3) 「つまり」以降の一文は、それまでに説明した賞味期限・消費期限それぞれの内容を短くまとめ、 二つの言葉の違いを一言で示す要旨(この文章全体の結論)としての役割を果たしている。
答え:それまでの説明をまとめ、賞味期限と消費期限の違いを一言で示す要旨(結論)としての役割を果たしている。
⑧ 確認テスト解説
- b:末文「衣替えは、季節の変化に体を合わせるための工夫」が主張。
- a:「気温が変わる時期に合わせて服装を切り替える」という理由・目的を示す。
- 季節に体を合わせる工夫、など。
- a:衣替えをする学校が多い(現状)→気温に合わせるため(理由)→つまり(まとめ)。
- b:衣替えの理由を説明した文章なので「季節と衣替えの工夫」が適当。
⑨ 完全解説
間違えた設問は、本文に戻って根拠の一文に線を引き直し、なぜその記号・言葉が正解になるのかを自分の言葉で説明してみましょう。
確認テストで80%以上取れたら、第2章「小説・物語」に進みましょう。