問題編

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国語 第6章

作文

問題編

意見文の型・採点観点・推敲

問題編 — 手を動かして記録を残す。まだ不安なら先に要点編で復習。

① 導入

意見文は、感想の量ではなく、主張を理由と具体例で読み手に納得させる文章です。 この章では400字相当の構成を作る練習をします。

小学校の橋渡し

文章を書くときは、まず一文ごとに「誰が」「どうした」がはっきりしているかを確認しましょう。段落は、内容が変わるところで行を変える、というだけの基本です。 この2点を確認してから、意見文の組み立てに進みます。

② 基本概念

  • 主張:自分がいちばん伝えたい判断
  • 理由:その判断が正しいと言える根拠
  • 具体例:体験・観察・事実で理由を支える材料
  • 結び:主張を言い直し、提案や展望で文章を閉じる

③ 図解

400字意見文の型
序論(立場・主張)80字 → 本論(理由・具体例)240字 → 結論(再主張・提案)80字
採点観点:主張/理由/具体例/結び

④ 例題(構成を選ぶ)

【課題A】

学級文庫(クラスの本棚)の本を増やすことに賛成か反対か。理由を述べなさい。

例1

序論に最も適した一文を選べ。

例2

本論の理由を一つ、具体例を伴う形で書け。

「〜だから。例えば、〜」の形で書く

例3

結論で行うこととして最も適切なものを選べ。

⑤ 基本問題(材料を組み立てる)

1

【小学校の復習】次の文の主語を答えなさい。

「私は本を読んだ。」

2

【小学校の復習】次の文章は、いくつの段落に分かれていますか。数字で答えなさい。

私はクラスで係活動をしている。図書係の仕事はやりがいがある。
毎週、新しい本を紹介するコーナーを作っている。友達が読んでくれるとうれしい。

【課題B】

掃除当番の順番を、毎週交代する方式にすべきか。あなたの意見を述べなさい。

3

賛成・反対のどちらかを明確にした主張文を書け。

「私は〜に賛成(反対)である。」から始める

4

次のうち、主張を支える理由として最も具体的なものを選べ。

5

理由aを支える具体例を一つ書け。

自分の学級での経験・観察を一つ具体的に書く

6

反対意見を一度認めてから自分の考えを述べる接続の仕方として適切なものを選べ。

7

結論の一文を書け。

主張を言い直し、条件や提案を加える

⑥ 標準問題(400字相当の構成)

【課題C】

部活動の朝練習に参加することには、どのような意義があるか。あなたの意見を、400字相当で述べなさい。

型:序論=立場・問題提起/本論=理由二つと具体例/結論=再主張・提案
採点観点:主張・理由・具体例・結び

8

序論(80字程度)を書け。

立場と結論を先に示す

9

本論の理由を二つ、箇条書きで書け。

理由1/理由2 の形で書く

10

理由の一つを支える具体例を書け。

誰が・何を・どう変えたかを入れる

11

結論(80字程度)を書け。

再主張+参加しやすくする提案

⑦ 応用・実力テスト形式

【下書き(約180字・推敲前)】

朝練習はいいと思う。楽しいし、みんなとも会えるからである。だから朝練習には参加した方がよいと思う。 特に大会前とかは大事だし、友達と一緒に頑張れるので参加するべきだと思う。先輩たちもいろいろ頑張っていると思うし、 後輩も少しは見習った方がいいと思う。そうすれば部活もよくなると思うし、みんなが上手になると思う。

12

下書きの「楽しいし、みんなとも会えるからである」は、理由として曖昧である。 どのような具体的な理由に言い換えれば説得力が増すか、書き直せ。

『楽しい』『みんな』を、誰が・何を・どう感じたかが分かる言葉に置き換える。例:練習前に体を動かすことで、授業中も集中しやすくなる、など

13

「先輩たちもいろいろ頑張っている」という部分を、根拠を支える具体例として使えるように、 誰が・何を・どうして・どうなったかが分かる一文(二文以内)に書き直せ。

例:私は昨年、大会前の朝練習で先輩からサーブのコツを教わり、自分の練習にも生かせた。具体的な行動と変化を書く

14

下書きの結び「そうすれば部活もよくなると思うし、みんなが上手になると思う」を、 主張を再提示し、実行可能な提案を含む結論に書き直せ。

『よくなる』『上手になる』のような曖昧な結びを、『誰が何をすべきか』が分かる提案文に変える

15

問10〜12で書き直した内容を使い、下書き全体を序論・本論・結論の構成を持つ400字相当の意見文に書き上げよ。

採点ルーブリック(400字相当・自己採点用)
観点点数基準
主張20点序論と結論で同じ立場が明確に示されている
理由25点曖昧語(楽しい・いろいろ等)を使わず、理由が主張を支えている
具体例25点誰が・何を・どうしたかが分かる体験や事実が書かれている
結び20点主張を再提示し、実行可能な提案で閉じている
字数・構成10点400字相当で序論・本論・結論の段落構成になっている

序論(80字)→本論(240字:理由+具体例)→結論(80字)の配分を目安にする

16

下書きの推敲について、(1)〜(3)に答えなさい。

(1) 下書きの中で、同じ「〜と思う」という表現が何度も繰り返されている。この繰り返しが読み手に与える印象として 最も適当なものを選べ。

(2) 下書きの「特に大会前とかは大事だし」という表現には、話し言葉的な言い回し(「とか」)が使われている。 これを意見文にふさわしい書き言葉に書きかえなさい。

(3) 下書き全体を推敲する際、「曖昧な表現をなくす」「話し言葉を書き言葉に直す」「結論に具体的な提案を入れる」の 3つの観点のうち、最初に取り組むべきなのはどれだと考えるか。理由も含めて40字程度で説明せよ。

どれが正解というより、根拠(なぜその順が効率的か)が書けていれば正解。例:曖昧な表現をなくすと、文章全体の骨組みが明確になり、他の直しがしやすくなるため、という趣旨

作問定規

⑦は定期テスト後半相当(複合・記述)。外部は物差しのみ。

【下書きE(約150字・推敲前)】

運動会の練習時間を増やすことに、私は賛成である。練習すればうまくなるし、みんなで仲良くなれると思う。 先生は忙しくなるかもしれないが、たぶん大丈夫だと思う。だから、練習時間を増やしたほうがいいと思う。

17

下書きEについて、(1)〜(3)に答えなさい。

(1) 「先生は忙しくなるかもしれないが、たぶん大丈夫だと思う」という部分の問題点として最も適当なものを選べ。

(2) 「先生は忙しくなるかもしれないが、たぶん大丈夫だと思う」を、反対意見への具体的な対策を示す文に書き直せ。

例:朝の会の時間を練習に使うなど、授業時間を削らない工夫をすれば、先生の負担を増やさずに済む、のように具体的な対策を示す

(3) 結論「練習時間を増やしたほうがいいと思う」を、実行可能な提案を含む結論に書き直せ。

『〜という工夫をした上で、練習時間を増やすべきだ』のように、条件付きの具体的な提案の形に変える

⑧ 確認テスト

【課題D】

委員会活動を、学年全体でできるだけ多くの生徒が経験することに賛成か。400字相当で述べなさい。型と採点観点は課題Cと同じ。

1

あなたの主張を一文で書け。

賛否を明確にする

2

理由と具体例の組み合わせを一組書け。

理由:/具体例:の形で書く

3

結論で提案する内容を書け。

実行可能な条件・方法を一つ加える

⑨ 完全解説

解説編の構成例と比べ、主張・理由・具体例・結びの四点が一段落ずつつながっているかを確認してください。

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