問題編

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国語 第3章

古文入門

問題編

中1レベルの古文・古典常識

問題編 — 手を動かして記録を残す。まだ不安なら先に要点編で復習。

学力向上テクニック — 問題の使い方

  • わからない問題には ×、あやしい問題には △ の印をつけ、あとで答えを見ずに解き直す。
  • ⑤:漢字・文法・語句
  • ⑥:段落・心情・要旨の標準問
  • ⑦:記述・構成・根拠つき選択
  • ⑦は定期テスト後半〜実力テスト形式。途中の考え方も答案に残す。
  • 現代語と違う助詞・係助詞を先にマークする。
  • 歴史的仮名遣いの読みを確認してから意味を取る。

① 導入

この章は、古文の深い文法分析ではなく、古文に親しむための入門です。 歴史的仮名遣いの読み方、古文でよく使われる言葉、月や時刻の古い呼び方など、 古文を読むときの「まず知っておきたいこと」を練習します。

この章の範囲

助動詞の細かい分類までは扱いません。まずは「古文に慣れる」ことを目標にしましょう。発展 と付いた内容(係り結びなど)は、中1では「親しむ」が先で、くわしい仕組みはあとで深めてよいものです。

小学校の橋渡し

古文は主語が省略されていることが多く、最初は「誰が」「どうした」が分かりにくくても大丈夫です。まずは現代語の文で、「誰が」「どうした」を一言で確認する練習から始めましょう。 その感覚をつかんでから、古文の文にも当てはめていきます。

② 基本概念

  • 歴史的仮名遣い:昔の書き方。「は・ひ・ふ・へ・ほ」が語の中や語尾にあるとき「わ・い・う・え・お」と読むなど、現代の読み方とずれるものがある。
  • 古文特有の言葉:「いと」=とても、「をかし」=趣がある、「あはれ」=しみじみ心に感じる。
  • 係り結び(発展):「ぞ・なむ・こそ」などの語は、文を強調したり問いかけたりする印になる。 くわしい結びの形までは、中1の必須にしない。
  • 古文常識:月には「睦月・如月・弥生」などの古い呼び方があり、時刻にも「子・丑・寅」などの古い呼び方がある。

③ 図解

歴史的仮名遣い

てふ→ちょう など、歴史的仮名を現代仮名に直す。

基本古語

いと・をかし・あはれの意味を図で固定する。

④ 例題

【本文A】(創作・入門用)

けふはよき日なり。空をみれば、雲一つなくて、いとをかし。

例1

「けふ」を現代の書き方(現代仮名遣い)に直せ。

例2

「いとをかし」の意味として最も適当なものを選べ。

例3

この例文が伝えている様子として最も適当なものを選べ。

⑤ 基本問題(歴史的仮名遣い)

1

【小学校の復習】次の現代語の文の主語を答えなさい。

「花が咲いた。」

2

【小学校の復習】次の現代語の文の述語を答えなさい。

「鳥が空を飛んだ。」

3

【小学校の復習】次の現代語の文の主語を答えなさい。

「子どもたちが庭で遊んだ。」

4

【小学校の復習】次の現代語の文の述語を答えなさい。

「風が強く吹いた。」

次の語を現代仮名遣いに直せ。

5

「おもふ」

6

「いふ」

7

「うつくしうて」

8

「こゑ」

9

「をとこ」

10

「よゐ」を現代仮名遣いに直せ。

11

「かへる」を現代仮名遣いに直せ。

⑥ 標準問題(古文常識:月と時刻の異名)

参考:月の異名(一部)

一月=睦月(むつき) 三月=弥生(やよい) 五月=皐月(さつき) 八月=葉月(はづき) 十二月=師走(しわす)

12

三月の古い呼び方(月の異名)を答えよ。

13

「師走」は何月のことか。

14

次のうち、時刻の古い呼び方(十二支を使った呼び方)として使われないものを選べ。

15

「子の刻」は現在の時刻でおおよそ何時ごろか。最も近いものを選べ。

【本文D】(創作・入門用)

秋の夜、月を見てゐれば、いとあはれなり。虫の声もまた、草のかげより聞こゆ。

16

「見てゐれば」を現代仮名遣いに直せ。

17

「いとあはれなり」の意味として最も適当なものを選べ。

18

この本文の場面を、現代語で二十字程度に言い換えよ。

考え方のヒント

秋の夜に月と虫の声を感じている

19

「聞こゆ」の主語として最も適当なものを、本文から抜き出せ。

⑦ 応用・実力テスト形式

発展中学1年では「親しむ」が先です。くわしい仕組みはあとで深めてよい内容です。

【本文B】(創作・親しむ用・係り結びの入口)

庭に出でて見れば、花こそ美しかりけれ。鳥もまた、木の枝にて鳴くぞ、いとのどかなる。

20

発展

「花こそ美しかりけれ」に使われている、文を強調する印の語(係助詞)を答えよ。続けて、その語が「花」を特に取り上げて強調している理由を一文で説明せよ。

考え方のヒント

『こそ』が直前の「花」を特に取り上げて強調している

21

発展

「こそ」は、直前の内容を強める印として使われている。 この例文で、「花」を特に取り上げて述べていることが伝わるように、一文で説明せよ(結びの活用名までは書かなくてよい)。

考え方のヒント

根拠(本文・資料・実験条件)を示してから、自分の言葉で結論を書く

22

発展

「木の枝にて鳴くぞ」の「ぞ」の働きとして最も適当なものを選べ。 また、「ぞ」の品詞上の呼び名と、それを受けて文末で結びとなる語を挙げ、働きを短く説明せよ。

考え方のヒント

「ぞ」は係助詞。文末の「なる」との係り結びに触れる

23

この例文全体を、現代語に訳しなさい(六十字程度)。

考え方のヒント

根拠(本文・資料・実験条件)を示してから、自分の言葉で結論を書く

24

発展

例文Bについて、(1)〜(3)に答えなさい。

(1) 「出でて」を現代仮名遣いに直しなさい。

(2) 例文Bには「こそ」と「ぞ」という2つの語が使われている。この2つに共通する働きを、 「強調」の語を用いて30字程度で説明せよ。

考え方のヒント

どちらも、直前の内容を強調する印である、という共通点に触れる(結びの活用名は不要)

(3) 【発展】現代語の「花こそ美しい」と比べると、古文の「花こそ美しかりけれ」は文末の形も少し変わっている。 中1では「古文では文末の形が変わることがある」と気づければ十分である。その違いを40字程度で書け。

考え方のヒント

根拠(本文・資料・実験条件)を示してから、自分の言葉で結論を書く

作問定規

⑦は定期テスト後半相当(複合・記述)。外部は物差しのみ。

【本文C】(創作・入門用)

冬の夜、雪いと白ければ、心もいとあはれなり。かかる折こそ、静かに物思ふべけれ。

25

例文Cについて、(1)〜(3)に答えなさい。

(1) 「いと白ければ」の「いと」の意味を答えよ。

(2) 「物思ふ」を現代仮名遣いに直せ。

(3) この文章全体を六十字程度で現代語訳しなさい。

考え方のヒント

根拠(本文・資料・実験条件)を示してから、自分の言葉で結論を書く

⑧ 確認テスト

1

確認1:「けふ」を現代仮名遣いに直せ。

2

確認2:「あはれ」の意味に最も近いものを選べ。

3

確認3:一月の古い呼び方(月の異名)を答えよ。

4

発展

確認4:文を強調する印として古文で使われる語として適当なものを一つ選べ。

5

確認5:「いと」の意味を答えよ。

⑨ 完全解説

解説編で、歴史的仮名遣いの変換ルールと古文常識の一覧を確認してください。まずは「読める・意味がだいたい分かる」ことを目標にしましょう。

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