社会 第1章
地理
解説編
世界・日本の姿(中1で扱う範囲)
① 導入
この解説編では、問題編のすべての問題について根拠を示しながら解説します。 間違えた問題があっても大丈夫です。用語を覚えるだけでなく、地図・数値のどこを見て判断したのかを、一つずつ確認していきましょう。
② 基本概念
問題編の基本概念を参照してください。特に「緯度・経度の基準(赤道・本初子午線)」「経度15度=時差1時間」 「縮尺計算の手順」の3点は、この先の章でも繰り返し使います。
③ 図解
問題編の図解を参照してください。六大陸・三大洋の位置と、日本の東西南北端の場所を地図でイメージできることが目標です。
④ 例題 解説
例1 六大陸のうち最も面積が大きい大陸
六大陸はユーラシア・アフリカ・北アメリカ・南アメリカ・オーストラリア・南極の6つ。このうち最も面積が大きいのはユーラシア大陸で、アジアとヨーロッパの両方を含む。
答え:a
例2 日本とロンドンの時差
日本の標準時は東経135度、ロンドン付近は経度0度(本初子午線)。経度差は135度。
時差 = 経度差 ÷ 15 = 135 ÷ 15 = 9時間
なぜ:地球は24時間で360度自転するので、1時間あたり15度(360÷24)進む。
例3 2万5千分の1地形図・地図上6cm
実際の距離 = 地図上の距離 × 縮尺の分母 = 6cm × 25000 = 150000cm
150000cm ÷ 100 = 1500m
答え:1500m
例4 一年中高温多雨の気候帯
赤道付近に広がり、一年中気温が高く降水量も多いのは熱帯である。
答え:a
⑤ 基本問題 解説
1 【小学校の復習】地図の上が表す方位
地図は、ふつう上が北を表す(右が東、下が南、左が西)。この向きが分かれば、地図記号や地形の位置を説明しやすくなる。
2 【小学校の復習】「文」の字をもとにした地図記号
学校(小・中学校)。地図記号は、建物の役割を短い記号で表したもので、凡例で意味を確認する。
3 日本が直接面している大洋
日本の東側には太平洋が広がる(大西洋・インド洋には直接面していない)。
4 六大陸に含まれるもの
a, b, d。「グリーンランド大陸」という大陸名は存在しない(グリーンランドは島)。
5 赤道基準の南北の位置
緯度
6 本初子午線基準の東西の位置
経度
7 日本の南端の島
北端は択捉島、東端は南鳥島、西端は与那国島。南端は沖ノ鳥島(c)。
8 都道府県の数
47
⑥ 標準問題 解説
9 北端と南端の緯度差
北端(択捉島)は北緯約46度、南端(沖ノ鳥島)は北緯約20度。
46 − 20 = 26度
10 東端と西端の経度差
東端(南鳥島)は東経約154度、西端(与那国島)は東経約123度。
154 − 123 = 31度
11 5万分の1地形図・地図上3cm
実際の距離 = 3cm × 50000 = 150000cm = 1500m
12 等高線が密な場所の特徴
等高線の間隔が狭い(密である)ほど、短い距離で標高が大きく変化する。つまり傾斜が急(b)である。
13 季節により風向きが変わる風
季節風。冬は大陸から日本海を渡って湿った風となり、日本海側に降雪をもたらしやすい。
⑦ 応用・実力テスト形式 解説
14 年較差が最も大きい都市
年較差(1月と8月の気温差):札幌 22−(−3)=25℃、東京 27−6=21℃、那覇 29−17=12℃。
最も大きいのは札幌。
なぜ:高緯度ほど夏冬の気温差(年較差)が大きくなりやすい。
15 那覇の気候帯
那覇は1月でも17℃と温暖で、年間降水量も約2,000mmと多い。低緯度に近く、温帯の中でも熱帯に近い性質(亜熱帯)を持つ。
答え:a
16 札幌と那覇の時差
経度差 = 141 − 128 = 13度
時差 = 13 ÷ 15 時間 = 0.8666…時間 ≒ 52分(13×60÷15=52)
答え:c(約52分)
17 日本全体の人口密度
人口密度 = 人口 ÷ 面積 = 1億2千万 ÷ 38万 = 120000000 ÷ 380000 ≒ 315.8
一の位を四捨五入して 316人/km²
なぜ:単位(人口=人、面積=km²)をそろえてから割ることが重要。
18 日本の気候が地域で異なる理由
【模範解答例】「日本は南北に長く、北海道の札幌から沖縄の那覇まで緯度の差が大きいため、冷帯に近い気候から亜熱帯に近い気候まで幅広く分布する。」(約55字) 資料Lの気温・降水量の違いと、緯度の高低(南北に長い国土)を結び付けて説明できていれば正解。「南北に長いから」だけで気候帯に触れていない答えは根拠不足。
19 資料Mの農業産出額
(1) 4,500 ÷ 8,000 × 100 = 56.25 %。小数第1位を四捨五入して56%。
(2) 根拠の示し方:資料Mで北海道地方は畜産が7,000億円と最も大きく、合計10,500億円の3分の2程度を占める。 一方、東北地方は米が4,500億円で最も大きく、全体の半分以上を占める。この数値の対比を根拠にする。
答え:北海道地方は畜産が7,000億円で最も大きく、広い土地を生かした畜産中心の農業である一方、東北地方は米が4,500億円で最も大きく、稲作が中心である。
⑧ 確認テスト 解説
- 太平洋(三大洋の中で最も広い)
- 135(兵庫県明石市を通る経線)
- 8cm × 25000 = 200000cm = 2000m
- 正解 d(与那国島)
- 正解 a(赤道側から高緯度側へ:熱帯→乾燥帯→温帯→冷帯→寒帯)
⑨ 完全解説
以上が第1章の全問題の解説です。地図と数値の両方を根拠にする習慣を、この先の歴史・資料の章でも続けてください。
確認テストで80%以上取れたら、第2章「歴史(古代〜中世)」に進みましょう。