理科 第5章
実戦・総合
問題編
中1理科の横断演習
① 導入
この章は、植物・生物の基本、物質のすがた、光・音・力、大地の変化の4単元を横断して復習する総合演習です。 単元をまたいで似た計算(比例、密度、倍率など)が出てくることを確認しながら、単元ごとの用語を混同せずに使い分けられるかを試しましょう。
1回の演習で全部できるようになる必要はありません。わからないところは繰り返しましょう。 各単元の確認テストと同程度の難易度の問題を、単元を交ぜて出題することで、テスト本番に近い形で復習できるようにしています。
これまでの4つの章では、観察の仕方、単位(cm・g・℃など)、表の読み方、植物や物質の基本を、小学校の内容から少しずつ積み上げてきました。 忘れている部分があっても大丈夫です。気になるところがあれば、遠慮なく各章の①に戻って確認してから取り組みましょう。
② 基本概念
この章の復習ポイントを単元ごとに整理する。
- 植物・生物の基本:花のつくり・種子植物の分類・光合成と呼吸・顕微鏡の倍率。
- 物質のすがた:有機物と無機物・密度・状態変化・気体の性質・濃度・溶解度。
- 光・音・力:光の反射と屈折・凸レンズ・音の伝わり方・力の働き・重さと質量・フックの法則・圧力。
- 大地の変化:火山とマグマ・火成岩・地震のP波S波・地層の新旧・化石。
計算問題では、密度(質量÷体積)、顕微鏡の倍率(接眼×対物)、フックの法則(力と伸びの比例)、 初期微動継続時間と震源距離(比例)のように、「比例」の考え方が繰り返し使われることに注目する。
③ 図解
【4単元の計算の共通点:比例の関係】
生物:顕微鏡の倍率 = 接眼レンズ倍率 × 対物レンズ倍率
物質:密度(g/cm³) = 質量(g)÷ 体積(cm³)
物理:ばねの伸び(cm) ∝ 加えた力(N) 圧力(Pa) = 力(N)÷ 面積(m²)
地学:初期微動継続時間(秒) ∝ 震源距離(km)
④ 例題
【生物】接眼レンズ10倍、対物レンズ10倍のときの顕微鏡の倍率は何倍か。
【物質】質量40g、体積20cm³の物質の密度は何g/cm³か。
【物理】質量300gの物体の重さは何Nか。g=10 N/kgとする。
【地学】P波が10時00分10秒、S波が10時00分16秒に届いた。初期微動継続時間は何秒か。
⑤ 基本問題
【小学校の復習】次のうち、質量(重さ)を表す単位として使われるものを選びなさい。
【小学校の復習】白い粉末の砂糖は、固体・液体・気体のどれか。
【生物】光合成のときに植物が取り入れる気体は何か。
【物質】次のうち有機物を選びなさい。
【物理】ばねの伸びと加えた力の関係を何の法則というか。
【地学】地層が堆積した年代を知る手がかりになる化石を何というか。
【生物】単子葉類の根の特徴を答えなさい。
【物質】水に非常に溶けやすく、空気より軽い気体を集める方法は何か。
⑥ 標準問題
【生物】対物レンズ20倍のときの視野の直径は0.5mmであった。対物レンズを40倍に変えると、視野の直径は何mmになるか。
答え(mm):
【物質】水90gに食塩10gを溶かした食塩水の質量パーセント濃度は何%か。
答え(%):
【物理】2Nの力で5cm伸びるばねに、7Nの力を加えると何cm伸びるか。
答え(cm):
【地学】初期微動継続時間が4秒の地点の震源距離が32kmのとき、初期微動継続時間が6秒の地点の震源距離は何kmか。
答え(km):
⑦ 応用・実力テスト形式
【生物】裸子植物にあてはまる植物を一つ答えなさい。
【物質】質量27g、体積10cm³の金属の密度を求め、アルミニウム(約2.7g/cm³)と考えられるか答えなさい。
密度(g/cm³):
【物理】36Nの力が面積0.12m²にはたらくとき、圧力は何Paか。
【地学】ある地点でP波が9時15分03秒、S波が9時15分11秒に届いた。この地点の初期微動継続時間は何秒か。
【実験】質量540g、体積200cm³の直方体の物体を、面Xまたは面Yを下にして台に置いた
面X の面積:40cm² 面Y の面積:10cm²
(100gの物体にはたらく重力の大きさを1Nとする)
【物質×物理・総合】上の実験について、(1)〜(3)に答えなさい。
(1) この物体の密度は何g/cm³か。
(2) 面Xを下にして置いたとき、台にはたらく圧力は何Paか。
答え(Pa):
(3) 面Yを下にして置いたときの圧力を求め、(2)の結果と比べて、同じ物体でも圧力が異なる理由を「接触面積」の語を用いて40字程度で説明せよ。
面Yの圧力(Pa):
⑦は定期テスト後半相当(複合・記述)。外部は物差しのみ。
【物質×計算】うすい塩酸50cm³に石灰石を少しずつ加え、発生した気体の質量を測定した
石灰石の質量(g) 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0
発生した気体の質量(g) 0.44 0.88 1.32 1.54 1.54
【物質×計算・考察】上の表について、(1)〜(3)に答えなさい。
(1) 石灰石が1.0g〜3.0gの範囲で、石灰石の質量と発生した気体の質量にはどのような関係があるか、選びなさい。
(2) 石灰石を4.0g、5.0gと増やしても、発生した気体の質量が1.54gのままで増えなかった。この理由を、 「うすい塩酸」の語を用いて40字程度で説明しなさい。
(3) このうすい塩酸50cm³と、ちょうど(過不足なく)反応する石灰石は何gと考えられるか、表の比例関係から求めなさい。
答え(g):
⑧ 確認テスト
制限時間:20分 / 満点:100点(各20点×5問)
【生物】子房がなく胚珠がむき出しになっている植物のグループを何というか。
【物質】液体の混合物を、沸点の差を利用して分ける操作を何というか。
【物理】重さの単位は何か。
【地学】震源の真上の地表の地点を何というか。
【生物】光合成の材料になる、根から吸い上げられる物質と、空気中から取り入れられる気体をそれぞれ答えなさい。
⑨ 完全解説
問題編の解答・解説は解説編を参照してください。
この章で間違えた問題は、どの単元(生物・物質・物理・地学)の内容か必ず確認し、該当する章の要点編に戻って復習しましょう。