社会 第3章
資料の読み取り
問題編
地図・年表・表・グラフの読み取り
① 導入
社会科の資料問題では、地図・年表・表・グラフから事実を正確に読み取り、 計算や比較を通じて根拠のある答えを出す力が求められます。この章では、地理・歴史の両方の資料を使って練習します。 数字が多くて難しく感じるかもしれませんが、一つずつ順番に確認すれば大丈夫です。
①題名・単位・年を確認 → ②数値を比較する → ③計算する → ④資料の範囲を超えて断定しない。答えは自動保存されます。
地図では、まず凡例(学校・病院・郵便局などの地図記号)を確認します。年表は「左(上)が古い、右(下)が新しい」という順番で読みます。 表を見るときは、まず一番上の行と一番左の列が「何を表しているか」を確認しましょう。ここが分かれば、あとは数字を一つずつ追うだけです。
② 基本概念
- 表:行と列の見出しを先に読み、合計・内訳・割合のどれかを区別する。
- 棒グラフ:量の比較に向く。目盛りと単位を確認してから数値を読む。
- 折れ線グラフ:時間による変化に向く。増加・減少の転換点に注目する。
- 年表:出来事の前後関係と、期間(年数)の計算に使う。
- 縮尺:地図上の長さから実際の距離を求める計算に使う。
- 増減率・構成比:実数(差)と割合(%)を区別して計算する。
③ 図解
資料読み取りの型
題名・単位・年 → 数値を比較(最大・最小・変化) → 計算する → 「言えること/言えないこと」
↑
相関があっても因果とは限らない
都道府県数を地方別に見たグラフ(実数)
中部 █████████ 9
九州・沖縄 ████████ 8
関東 ███████ 7
近畿 ███████ 7
東北 ██████ 6
中国 █████ 5
四国 ████ 4
北海道 █ 1
(47都道府県)
縮尺計算の型
実際の距離(cm) = 地図上の距離(cm) × 縮尺の分母
→ 100で割ればm、さらに1000で割ればkmに直せる
④ 例題
【資料1】日本の8地方区分と都道府県数
| 地方 | 都道府県数 |
|---|---|
| 北海道 | 1 |
| 東北 | 6 |
| 関東 | 7 |
| 中部 | 9 |
| 近畿 | 7 |
| 中国 | 5 |
| 四国 | 4 |
| 九州・沖縄 | 8 |
資料1で、都道府県数が最も多い地方はどこか。
資料1で、関東地方と近畿地方の都道府県数の合計はいくつか。
2万5千分の1地形図で、地図上の長さが5cmのとき、実際の距離は何mか。
⑤ 基本問題
【小学校の復習用資料】ある週の来客数
| 曜日 | 月 | 火 |
|---|---|---|
| 人数(人) | 3 | 5 |
【小学校の復習】上の表で、火曜日の人数は何人か。
【小学校の復習】年表で、1221年の出来事と1467年の出来事では、どちらが先に起こったか。
資料1(例題を参照)で、都道府県数が最も少ない地方はどこか。
資料1の47都道府県のうち、四国地方が占める割合は何%か。小数第1位を四捨五入して整数で答えよ。
【資料2】日本の総人口の変化(概数・学習用)
| 年 | 1950 | 1985 | 2020 |
|---|---|---|---|
| 人口(万人) | 8,000 | 12,000 | 12,600 |
資料2で、1950年から1985年までの人口増加量は何万人か。
資料2で、1950年を基準にした1985年の人口増加率は何%か。
資料2のグラフの形として、折れ線グラフが向いている理由として最も適当なものはどれか。
⑥ 標準問題
【資料3】3府県の面積・人口(概数・学習用)
| 府県 | 面積 | 人口 |
|---|---|---|
| 大阪府 | 約1,800km² | 約900万人 |
| 北海道 | 約80,000km² | 約480万人 |
| 香川県 | 約1,900km² | 約95万人 |
資料3で、香川県の人口密度(人/km²)を求めよ。
答え:
資料3で、人口密度が最も高い府県はどこか。
資料3で、大阪府と北海道の人口密度の差(人/km²)を求めよ。
資料2で、1985年から2020年までの人口増加率は何%か。
5万分の1地形図で、地図上の長さが7cmのとき、実際の距離は何mか。
⑦ 応用・実力テスト形式
【資料4】中世の主な出来事の年表(学習用)
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1221年 | 承久の乱 |
| 1274年 | 文永の役(元寇) |
| 1333年 | 鎌倉幕府の滅亡 |
| 1467年 | 応仁の乱 |
資料4で、承久の乱(1221年)から鎌倉幕府の滅亡(1333年)までは何年か。
資料4で、文永の役(1274年)から応仁の乱(1467年)までは何年か。
資料3を根拠に、「人口が多い府県ほど人口密度も高い」と言い切れるか。 大阪府と北海道の数値を比較し、言える/言えないと理由を書け。
資料2の人口増加率について、1950〜1985年(35年間)と1985〜2020年(35年間)を比べると、 同じ35年間でも増加率に大きな差がある。この違いから読み取れることを、資料2の数値を根拠に40〜60字で説明せよ。
資料1・資料4のように、表と年表を組み合わせて資料を読むときに、最も気をつけるべきことはどれか。
【資料5】2つの県の面積・人口・産業別就業者数の割合(概数・学習用)
| 県 | 面積 | 人口 | 第一次産業 | 第二次産業 | 第三次産業 |
|---|---|---|---|---|---|
| P県 | 6,000km² | 180万人 | 8% | 32% | 60% |
| Q県 | 9,000km² | 90万人 | 18% | 22% | 60% |
資料5について、(1)(2)に答えなさい。
(1) P県とQ県の人口密度をそれぞれ求め、どちらが高いか答えなさい。
人口密度が高い県:
(2) 資料5から、P県とQ県のどちらの産業の特徴が「都市型」に近いと考えられるか。資料5のどの数値を根拠にしたかを示しながら40〜60字で説明せよ。
⑦は定期テスト後半相当(複合・記述)。外部は物差しのみ。
⑧ 確認テスト
制限時間:20分 / 満点:100点(各20点×5問)
【確認用資料】ある県の面積・人口(概数・学習用)
面積を約2,000km²、人口を約60万人とする。
確認用資料の人口密度(人/km²)を求めよ。
2万5千分の1地形図で、地図上の長さが10cmのとき、実際の距離は何mか。
資料1(都道府県数の表)で、東北地方と中国地方の都道府県数の合計はいくつか。
時間による変化を読み取るのに最も向いているグラフはどれか。
資料を読むとき、正しいものをすべて選べ。
⑨ 完全解説
問題編の解答・解説は解説編を参照してください。